会社で働いている人の場合で正社員のポジションで働いていると、毎年年度末くらいに社長か役員の面談があり、そこで今年度の実績や評価などが告げられて、来年度の昇給金額についての提示や相談を受けることがよくありますし、私が実際にそうでした。
社長から個別に役員室に呼ばれて、今年の仕事についての話をされて、来年の抱負などを話ながら、既に確定している評価についての話をされてつつ、今回の昇給金額はこれになるけど、何か意見はあるか?と言った感じで毎回面接をしていました。
昇給についての対応方法は会社によって異なるでしょうから、すべての会社が私が働いていた環境と同じとは言いませんが、昇給についての話はお金と労働問題に関わりますし、1年間は基本給が変更されることは殆どないので、とても重要な話になります。
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毎年の昇給金額が1万円以下なら転職を検討するべきです。
会社に就職をしてすぐの新卒社員でしたら、基本給も少なくてその他の技能級も少ないのですが、大抵は初回の昇給はそれなりの金額が上がるようになっていて、それでも翌年から住民税が発生する為、手取りの金額は低くなってしまう状況になります。
初任給でしたら残業なしで大卒でも20万前後の会社が日本には沢山ありますから、それで昇給が1000円位でしたら、毎年何をやっているのかすら分かりませんので、よほど仕事ができていないのなら仕方がありませんが、普通は昇給はそれなりです。
私の場合は、地方の会社でしたので10000円の昇給というのは年齢も若いことから結構難しい事情もあったんですけど、それでもそれに近い金額が毎年増えていっていましたので、面接の時期になるともうちょっと頑張ろうかと思ったりしたものです。
しかし、もし昇給が5000円とか3000円とかしかないのであれば、ちょっとその会社で働く事に疑問を持ったほうが良くて、朝から晩まで働いて毎年の昇給が10000円にも満たない様な会社で10年間働いたらどうなるかを考えてみるべき状態です。
若い時はそれで良くても30歳を過ぎると生活が厳しくなる事情。
大企業などでしたら、最初の昇給は少なくても30歳を過ぎたあたりから年功序列の法則が発動して、大幅な金額の昇給が見込める状態になることも普通ですから、勤めている会社の上司などの給与額を参考にしておけば、若い時は安くても安泰です。
しかし、中小企業の場合はそうではなくて毎年の昇給が5000円でしたら本当に将来に渡ってその金額が適用されることも少なくありませんし、部長などの役職に慣れば残業手当がつかなくなることも多いので、労働時間が増えて手取りが減ることになります。
ですから、最低でも毎年1万円位は昇給してもらわないと、将来結婚をして家族を持ったり、家のローンを抱えるようになってくると、初めて今の状態では将来が危うくなるんので転職を検討しないといけないと焦り始めた頃は既に30歳超えている・・・。
多分、このような状態なってしまった人って相当いらっしゃるかと思うんですが、全く仕事をしていない人でしたら別でしょうけど、十分過ぎる仕事をしているのに、昇給が3000円とか昇給なしとか、そんな状況で我慢をして働いていると必ず損をします。
昇給金額が少ない会社の上司の後を追いたい人はいない。
実際にそういった会社で働いている方は上司を見れば分かると思うんですが、朝から晩まで働いて、社長の前ではペコペコしながら、自分の部下には色々と無理難題を言ってくるような状態であり、意図的に残業をして稼いでいる姿を見たことがありませんか?
そういった状態の上司や先輩は、若い頃からほとんど昇給がされないことを疑問視せずに、会社のいうがままに働いて時間を消費してきた人達ですから、その人達と同じレールの上を走ってしまってはその状況まで引き継ぐことになりかねません・・・。
悪いことは言いませんから、昇給金額が1万円以下の場合、将来に渡ってその金額に到達しそうにない会社の場合は、30歳を過ぎてからの生活が苦しくなることや、そもそも会社が継続していない可能性も含めて、将来を再検討していきましょう。