よくある話として、正社員の人がフリーランスになりたいと話している光景は頻繁に見かけるのですが、その逆でフリーランスの人が正社員になりたいと話している光景については、あまり見かけることがありません。
これは、フリーランスというのは正社員を経験している人が転職をする際に選択する職業であり、フリーランスから正社員に戻りたいと感じているのは、殆どが独立に失敗した人であることから、そもそもそんな人は現場にいないといった話でしょうか?
独立に失敗したフリーランスは現場に出ることなく自然退場になりますから、またどこかの会社に転職をして退職する前よりも大幅に条件が下がる状態で働かないといけないことになりかねませんので、退職と独立は慎重に行いましょう。
結局、フリーランスと正社員のどちらがいいの?
フリーランスの魅力として、真っ先に上がってくるのがその報酬の高さであり、正社員と比較すればかなり高い金額になっているのが一般的で、正社員よりも低い報酬で働いているフリーランスは余程のことがない限りいないのではないでしょうか?
これは、正社員の場合は会社の利益を差し引いてから、会社負担の社会保険も差し引き、最終的に社員に払っても良い金額を給与や賞与として支払っているからであり、フリーランスの場合、会社と直受けの場合は、その額が全額報酬になります。
同じ現場で正社員が月給30万なら、フリーランスは月給80万と言った感じです。
どちらがいいのかと言われたら、収入や自分で仕事を選べる自由度、出勤スタイルや休みも自由に取れるフリーランスの方が良いのでしょうけど、誰でもできる職業ではなくて、本業ができるのは当然として、その他も様々な能力が要求されます。
よって、フリーランスの報酬だけを見ている人であれば、真っ先にフリーランスとして独立をしようと思うかもしれませんが、フリーランスになる場合、適性というものがあり、適性が備わっていない人の場合は、正社員の方が結果的に良くなります。
正社員を続けたほうが良いのか、フリーランスになるのかの判断はどうする?
現在、正社員として働いている場合、フリーランスとして独立したいと思っても、それを会社の上司や役員に相談するのはあまり良くありませんから、なかなか相談相手が分からずに困ってしまう人も若い人ほど多いのではないでしょうか?
なにしろ、フリーランスになりたい相談=退職の相談ですからね。
仲が良くて信用ができる同僚であれば、フリーランス独立の相談をしても良いのかもしれませんけど、誰もフリーランスをやったことがない場合、いつまで相談しても答えが出ないこともありますので、やはり、経験のある人に聞くのが一番なのです。
その場合、会社の役員や上司には相談はできないし、仲の良い同僚に相談しても答えが出ない場合、現場にフリーランスの人が働きに来ていれば、その人と仲良くなってから色々と実際にどうなのかを聞いていくのが一番確実なのではないでしょうか?
フリーランスとして、直受けで会社に出向しているような人は、大抵が仕事ができて営業も出来るフリーランスですから、話すのも得意なことが多く、現場の社員が親しく話してくれば、それに合わせて丁寧な対応もしてくれますので、やはり現場主義は強いのです。
身近にフリーランスの人がいない場合はどうすればいいの?
フリーランスになりたいけど、会社の中に外部のフリーランスの人がいない場合、流石に誰にでも相談できる内容ではありませんし、下手にこの話をしただけでも、会社の中ではもしかしたら退職しようとしていると、変な噂が出るかもしれません。
その場合、最近では人材紹介企業などがフリーランス向けの案件紹介や正社員からフリーランスへの転職や独立の相談を行っているようなので、一度フリーランス案件を扱っているIT系エージェントに独立の相談してみるのも良い判断になるのかもしれません。
ただ、やはり現場で働いているフリーランスの人と直接話すのが一番参考になることには違いがありませんので、できれば、そういった人が会社内に出向してきた際には、なるべくしたくなれるように普段から人と話す訓練をしておくのも良いかと思います。