確か、以前、年収300万円時代を生きていくような感じの書籍が発売されていて、大手メディアやテレビなどを使って煽るような宣伝効果もあり、結構な売り上げを記録していたような話がありましたけど、その作者の方は全然年収300万円ではなくて、かなりの高額所得者だったので、あまり意味がない内容の書籍であったとの記憶があります。
例えば、年収5000万円の人が年収300万円でこの時代を生きていくといった主張をしても自分は贅沢三昧をして高額なマンションで生活をしているのであれば、それは全く説得力そのものがありませんので、その場合は、どのようして今の状況を改善していけるのかを詳しく書いた方が良いのでしょうけど、まあ、売れればよいのでしょう。
そのような訳で、年収300万円で今の時代を生きていけるのかについては、地方でしたら別にそれほど問題もなく生活できるでしょうし、恐らく地方でしたら年収300万円は月給25万円でボーナスなしの人になるので、これより待遇の悪い人は沢山います。
年収300万円でも地方に行けば高額所得者?
実際の話、30代、40代でボーナスなしの月収15万円などは田舎に行けば普通に聞かれる話ですから、そのような環境でしたら年収300万円で月給25万円はかなりの高額所得者になりますので、税金や社保険で毎月6万円位は天引きされることになります。
逆に都会の場合では、年収300万円自体が新卒の待遇に相当するようなケースも少なくなく、この金額で東京周辺でも別に生活ができない訳ではないのですが、家賃などの高額な固定費のことを考えると、かなり倹約した生活をしていかないといけません。
ですから、単純に年収300万円といっても、都会の話なのか地方の話なのかで、状況が全く異なりますので、地方で仕事が全くないような地域で生活をしていいて、正社員で年収300万円であるのなら、別に何ら問題はないといった話です。
このような場合、田舎でそのまま働いていても、将来的に劇的に待遇が改善することは殆どありませんので、地方で年収300万円の人が今よりも所得を増やしたいと思った場合、最も手っ取り早いのが都会の会社に転職をすることになります。
地方の年収300万は都会に行けば年収400万円の価値がある?
なぜ、地方から都会の会社に転職をすると年収が300万円から400万円に増えるのかといえば、単純に地方の会社に勤めている人で、都会の会社に採用される人というのは、例外なく仕事ができる人であり、それに合わせて本来の正当な評価で報酬が支払われるからです。
地方から都会の会社に転職をした場合、住宅手当も30000円から50000円前後毎月支給されることも多く、その住宅手当が無視できない金額になりますから、同じような仕事をして短期間で年収を増やしたい場合は都心の会社に転職をするのが一番早いと言えます。
これには、仕事ができる人で地方の会社に埋もれてしまっている人、といった条件がありますけど、地方で年収300万円を得ている人であれば、年齢が若い人ほどかなり仕事ができる人であり、そのような人は都会に行けば引く手数多なのです。
後は、このまま地方で働くか、都会に出て働くか、その決断をすれば良い感じになるのですけど、都会に転職して全てがよくなるとも限らないですし、今のままで何も困らない人であるなら、あえて地方で働き続けるのもありだとは思います。
ただ、一度都心に出て、収入が300万円から400万円になると、次は500万円が見えてくる状態になることも多く、転職先の企業を間違えなければ、実績を積めば積むだけ評価が帰ってきますので、一度は都心に出ておくのも良い経験になります。