このご時世、理由はどうあれ一度でも正社員の道を外れてしまうと、なかなか正社員として他の会社に再就職する事が大変困難になっていて、特に年齢が35歳を過ぎてしまった人の場合は、それまでの実績などが不十分であれば相当苦労する事になります。
実績のある人や実力のある人、専門的な職種についている人であれば、それ程苦労なく転職をすることが出来るんですけど、そうでない汎用的で一般的な仕事をしてきている人であれば、年齢が高くなるほど再就職が難しくなるのはお約束です。
特に地方で生活をしている人であれば、それが顕著に出ることが多くて、次の転職先を探そうにも求人そのものが少なく、40歳で月収13万円とかって求人が普通にあるのが地方の実情になりますので、その状態でどうしたら良いのかって話になります。
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地方で目立つ月収20万超えの大手企業の工場勤務の求人。
そこで、地元のハローワークに行くと、稀にひときわ目立つ高額な収入を約束する求人が目にとまることになるのですが、大抵それらの求人は地方にある大手企業の工場勤務の求人であり、別にそれ程高い月収ではないんですけど、他よりは相当高いのです。
40歳で月収13万円前後の求人の中に、年齢制限無しで月収25万円の求人があれば、どう見えるか?、と言った単純な話になるんですけど、それは相当待遇が良い会社に見えること間違いなくて、殆どの人の目に留まるのがこのタイプの求人なんですね。
都会で働いている人からすれば、月収25万円は少なすぎるのではないか?、と思うかもしれませんが、地方でこの金額は相当高い報酬であることが多くて、地方で仕事を探している人が見れば、目に止まらない方がおかしいくらいの金額になるのです。
地方が大手企業の工場を誘致する理由は安定した雇用の確保。
ですから、地方では大手企業の工場を誘致して、地元に雇用を促進するために補助金を出しながら大手企業の工場の立ち上げにやっきになっているわけで、そこで行う仕事も専門職ではなくて、オペレーター的なマニュアル作業なので誰でも出来る仕事です。
誰でも出来ると表現すると語弊があるかもしれませんが、マニュアルな作業を憶えてれば、誰がやってもそれ程難しい事をすることなく対応できる訳ですから、地方に誘致する就職先としては、大量に求人募集を行う工場は無いよりはあったほうが良いのです。
大手企業の工場は本当に規模が大きくて、24時間稼働している工場も少なくない為、そのような多くの求職者を安定して雇用できるような企業は普通は地方にはありませんし、大企業の工場が地元に来るだけでも全然違ってくるので行政は必死なのです。
大手企業も税金的な優遇も受けれて補助金も受けれて、安く人材を雇えることもあり、かつては積極的に地方に工場を進出させていたのですが、これにも落とし穴があり、大手企業の工場で働いていた友人はある日、職をなくすことになったのです。
大手企業の工場はいきなり撤退をすることがあるので安心できない?
結構前の話ですので、最近はそうでもないのかもしれませんが、大手企業の工場が地方に進出をしていたときのこと、私の友人達も地元よりも遥かに高い2倍位の月収が得られるその工場で働くことになり、結構それなりの生活をしていたのですが・・・。
それから暫くして友人と再開してみると、何でも工場が閉鎖になったらしくて、職を失い転職活動をしているけど、なかなか仕事が見つからなくて困っていると嘆いていたことがあったんですけど、大手企業の工場はいきなり撤退をすることがあります。
理由は色々とあるんでしょうけど、日本国内で工場を稼働させるよりも海外で工場を稼働させたほうがコスト的な問題などもあり、企業から見てメリットがある事やリスク分散などもあるのでしょうけど、地方で工場を稼働させるメリットが無い事になります。
大手企業の工場でいつまでもその破格の待遇条件では働けない。
大手企業の工場の撤退については、個人ではどうにもなりませんので、そうなったら仕方がないのかもしれませんが、地元の月収の2倍前後の報酬を得て数年間工場でマニュアル的な仕事をしていると、いざという時転職が相当大変になってしまいます。
そうならないためにも、安定している大手企業の工場ではいつまでも仕事ができない事を前提にして働きつつも普段から転職サイトなどを確認しながら、ぬるま湯に浸かることなく将来のことを考えて何かをやっておいたほうが絶対に良い結果になります。
実際に、大手企業の工場で働いていた友人の中で、その間にデザインの勉強をしていた人がいたんですが、工場が閉鎖後にも何ら困ることなく、それなりの貯金もあったことから、余裕を持ってデザイン会社に転職をしていたのは言うまでもありません。