転職をする際には履歴書に合わせて、職務経歴書が必要になる事もあり、外資系企業の場合はレジュメと呼ばれている書類を制作する事になりますが、日本企業の場合は、これまで以前の会社で行ってきた実務実績を事細かに書く事が多くなります。
この職務経歴書については、経験者を募集している専門職の求人では殆ど必須になっていて、履歴書よりもこちらの書類の方が重要視される事も少なくないため、転職をする際には、これまでやってきた仕事をびっしりと書く人が結構いらっしゃいます。
ただ、何でもかんでも書けば良いというものではありませんから、主要な業務内容だけを書いていれば大抵は問題ないんですけど、この際にやってもいない業務実績を職務経歴書に書こうとする人もいないわけではないので、そちらについてご説明します。
職務経歴書はやってもいない実績を書いてもいいのか?
当たり前の話として、自分がやってもいない実績を職務経歴書に書くべきではなく、この問題については悩む悩まない以前の問題になりますので、事実のみを正確に書くようにしないといけない訳ですが、ついつい調子に乗ってしまう事もあるかもしれません。
例えば、職務経歴書を書いている際に、トップガンのCDをかけながらノリにノって書いている人でしたら、ついついあの快適なBGMの影響で自分を誇張して書いてしまってもおかしくはない訳ですからね。
その場合、いったいどうなるのでしょうか?
大抵の場合、自分は仕事ができると思っていても、それ以上にできる人材が転職先の企業に在籍している事も少なくなく、重要なポジションへの求人の場合は、書類選考の後に面接が3回、4回と行われる事もあります。
その面接の行程のどこかで、高い専門技術を持つ現場の社員が出てくる事がよくあります。
そして、その専門的な社員がする事といえば、職務経歴書に書かれている職務実績を順番に確認していき、本当にその業務を経験していて正しく理解しているのか、一般的な常識を把握しているのかの質疑を何度も繰り返します。
知っている人ならすぐに分かることでも、知らない人には分からない。
この際に、実際にそれをやっていないと回答ができないような質問がされる事も少なくなく、当然やっていない仕事に関しては答える事ができませんし、曖昧に誤魔化していても、やっている人であればすぐにおかしいと気がつく事になります。
実際に普段からそれをやっている人であれば誰でも知っている常識とかを答えられない時点で、この人は信用ができない人であると判断されるのは当然ですから、職務経歴書に嘘を書いても良いことなどは全くありません。
また、偶然バレなかっても、やっていることを前提に会社が対応をしてきますから、あまりに大きな嘘を書いていると、いきなりプロジェクトの重要なポジションへ配属されることだって当然あります。
ですから、バレるバレないの問題ではなくて、質問されて答える事ができないような虚偽の内容で職務経歴書を制作してしまうと、困るのは実は自分であった・・・、といった結果になると思っておいたほうが無難です。
面接してくる相手も、出来ない人が職場に入ってくると自分達が困る訳ですから、真剣に技術的な質問を何度もしてくる訳ですし、そもそも、そこで面接官をしている時点で嘘を見抜けないような間抜けではありませんからね。
職務経歴書については、これまでの経験と実務経験のみを簡潔に書き記し、その自分が書いた書類の内容に対して問い合わせをされた場合、その場で即答できるようにしておくと、面接の技術的な質疑応答でトラブルになることもなくなります。