一般的に、デザイン会社に転職をするには美大を卒業しているか、趣味レベルでも相当高い品質でデザインが出来る人でなければ簡単には転職ができない事情がありますので、経験者であることが必須になるんですけど、独学でも転職は可能です。
確かに、美大を卒業してデッサンの基礎を学んでいる人は何もやっていない人よりも遥かに高いセンスでデザインの仕事をすることが出来るんですが、独学で頑張ってもそれ以上の結果を出せる人もいますので、必ずしも美大卒は必須ではありません。
元々イラストを描くのが好きな人とか、設計図などを描くのが好きな人など、自分の好きなことや得意なことを本格的に独学で始めることにより、それがビジネスレベルで通用するようになれば、全然、デザイン会社に転職をすることだって可能です。
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大手工場のオペレーターからデザイン会社に転職をした友人。
地方にある、大手企業の工場で働いてる人は相当な数いらっしゃると思いますけど、その現場で定年まで働けるかと言えば、正直言って素直にYESと言える人って殆どいないのではないかと思いますし、最近では海外へ工場が移転することも普通にあります。
その為、突然工場が閉鎖されることだってある訳ですから、そうなった際にすぐに同じような収入の会社に転職できるかと言えば、殆どの人が難しいと思いますから、余程安定している工場で働いている年配の方なら別でしょうけど、現実は厳しいのです。
実際に、私の友人も某有名な大企業の工場でオペレーターとして働いてたんですが、月収は地元ん相場よりも相当高くて30万円前後の月給をもらっていたので、生活にはかなりゆとりがあり、同僚たちは結構派手な生活をしていたようでした。
年齢が20代前半で、地方で月収30万円前後の収入というのは実は、相当高い高額所得者に分類されるレベルですから、そのような待遇で求人をしているのは地方では大手の工場くらいであり、そこで働いていると金銭感覚が狂ってしまうのも当然ですね。
何しろ、周囲の同世代の2倍前後の月収が毎月あるわけですから、生活にゆとりが出来て、無駄遣いが多くなる人が出てきてもおかしくはないのでしょうけど、私の友人はお金を殆ど使わずに、仕事が終わると趣味のデザインを黙々とやっていたのです。
大手工場が突然閉鎖になっても全く慌てなかった友人。
その後、大手の工場が突然閉鎖になることになり、当然、地元で雇われていた従業員達は職を失うことになるんですが、それまで月収30万円で働いていた20代の若者が、地元で月収15万円で働けるかと言えば、当然簡単ではなく、多くの人が露頭に迷います。
しかし、友人は無駄使いをせずにお金もきちんと貯めており、更には工場で働いていた期間ずっと、独学でデザインの勉強をしていたため、工場が閉鎖しても何ら困ることなく、数年間は無職でも生活が出来る状態だったので、全くの余裕だったのです。
月収30万円で地元の相場で働いていた人が、いきなり半分以下の給料の会社に転職をしろと言っても難しく他の異業種に転職ができるかと言えば、それも難しい事が殆どなのですけど、逆に言えば残業もなく規則正しい仕事が出来る工場には盲点があります。
大手企業の工場で働くことのメリットと異業種への転職チャンス。
それは、残業をしたくても通常は交代制で時間ごとにシフトを組んで働いていることが多い工場の場合、休める時間がはっきりとしているので、その時間に勉強や趣味人専念できるということであり、かつお金も多めに頂けるので一石二鳥と言える状態です。
今の時代、残業がないとか毎日決まった時間に定時で帰宅できる職場は殆どありませんので、それが可能になる工場で働くメリットは人によっては大変大きなものがあるんですけど、それを理解している人でしたら、最初に工場で働くのは全然有りです。
ただし、自分で自分をコントロールできる人でないと、毎日仕事が終わったらパチンコに行ったり遊びまくったりしてしまい、完全に工場依存の生活になってしまって、工場が閉鎖したと同時に路頭に迷って生活が出来なくなる状態になってしまいます。
大手工場で将来やりたい勉強をしていた友人はその後の転職に成功。
私の友人のように、工場で働きながらも、地元の同期の収入を大きく超える月収の大部分を貯金しながら、毎日デザインの勉強をしておき、あるタイミングで異業種であるデザイン会社へ転職をしても良い訳ですから、そのような転職の方法もあります。
現在は、海外での競争が激しくなっていて、大手の工場でも月収単価はもっと下がっていて厳しい状態になっているかもしれませんが、毎日定時で帰宅できる工場勤務をしながら、異業種へ転職をするために独学で勉強をするのは個人的にはお勧めです。
友人が転職をしたタイミングは工場が閉鎖されるときだったんですけど、遅かれ早かれ、そこまで本気でデザインの勉強をしている人であれば、いつかは工場を離れて転職をしたはずですし、デザイン会社に転職をして30万円を超える月収になったのです。