学生や社会人を問わずに、世間でクリエイターと呼ばれているような専門職につきたい場合、よほどのことがない限りは未経験者は書類選考すら通りませんので、そのような専門職に就職、転職をしたい場合は専門学校に入学を検討する人もいらっしゃいます。
新卒であっても、クリエイター系の面接では、それまで学校で制作してきた作品や実績がそのまま選考対象になりますので、それが用意できない人は、いくら希望しても書類選考のスタートにすら乗る事ができないため、具体的な実績が必要なのです。
例外としては、独学で元々センスがある人であれば、実務経験がなくても実際に自分が制作したデザインや作品などを持ち込んで、そこでプレゼンをしてそのまま採用されることもある業界とはいえ、誰でもそのような事ができるわけではありません。
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専門学校のパンフレットには都合の良い事しか書いていない事が多い。
専門学校のパンフレットを見れば、当校で専門的な知識を学べば希望する企業に就職できるとか、実際に就職先の企業を公開していたり、パソコンや業界で使っている専用ソフトなどを大量に揃えていたり学校が綺麗だったりと、見るからに凄そうな印象を感じる人も多いはずです。
また、就職率90%以上といった感じで、大々的に高い就職率を誇っていることをアピールしているような専門学校が多くて、それを見てここに入学をしたら、クリエイター系の企業に就職できるのか・・・と思ってしまう人が多いのも納得できます。
しかし、実際にはクリエイター系の専門学校に入学しても、殆どの卒業した生徒がクリエーターの企業に就職ができないどころか、全く関係ない企業に就職をしていたり、実は工事現場で働いていたり、卒業までに退学をしていたりしているのが実態になります。
これには簡単なカラクリがありますので、それを理解した上で、適切な専門学校を選んで正しい勉強をすれば、希望するクリエイター系の企業に就職することもできないわけではないのですけど、それができる人なら別に独学でも可能な事が多いのです。
専門学校の就職率90%以上の秘密とカラクリと仕組み。
専門学校のパンフレットには大々的に当校で専門知識を学んだ卒業生の就職率は90%以上と書かれているようなケースもあり、それを見た人は、この学校に入学をしたら自分もクリエイターになれると思って、高い学費を払って入学をするわけです。
しかし、この就職率90%以上と書かれている内訳については大抵の場合、就職先の企業名や業種割合が全く書かれていない事が多く、単純にひとまとめにして就職率として公開していることに注目をしてみてください。まずここがおかしい。
なぜなら、クリエイター系の企業に殆どの卒業生が就職している場合、専門学校の視点でメリットがある書き方をするなら、クリエーターとして企業に就職した卒業生が90%と大々的に書くのが普通であり、単なる就職率90%以上と書く必要性がないからです。
それでも、あえて90%以上の就職率とだけ書かれている時点で、そうしないといけない理由があるから、あのように書いていると判断するのが普通であり、隠し事でもない限りはこのような表記にする理由も全くありません。
これは、就職率90%以上については嘘ではなくても、全然関係ないアルバイトをしている卒業生、工事現場で働いている卒業生、コンビニで働いている卒業生などもその就職率に含めているため、必然的に高い就職率になるのです。
クリエイターになりたい人は美大や価値のある専門学校がベスト。
クリエイター系の仕事をしたい場合、派手な宣伝をしている専門学校は避けるべきであり、できれば美大に入学をするか、派手な宣伝をしてないクリエイター系、デザイン系の専門学校に入学をするのが一番です。
単純に考えれば分かりますけど、派手な宣伝をしてる専門学校の広告宣伝はどこから出てくるのかといえば、それは入学した生徒から集めたお金が原資になっているわけであり、ボランティアで宣伝をしているわけではありません。
また、本当に価値のあるクリエイター系の専門学校は宣伝などをほとんどしていない事が多く、それでも高い倍率で簡単には入学できなくても、その専門学校を目指す人は多い、宣伝自体をする事がないのです。また学費もかなり安い金額になっています。
入学をして本当に価値がある経験ができるクリエイター系の専門学校については、誰でも簡単には入学できない仕組みになっている学校も多いことを知っておくと便利ですし、派手なパンフレットを見て間に受けずに一度、冷静に考えることをお勧めいたします。