IT系の業界に転職をする前に正社員でも多重派遣の現場を知る

看護師や薬剤師等の専門的な職種と同じく、年齢が35歳を過ぎていても転職先やフリーランスの案件が沢山あり、特別な資格がなくても仕事が出来る人ならいくらでも需要があるIT系業界は常に人材を募集していますので、この業界なら将来も安心です。

基本的にIT系の業界で実績を積んで仕事が出来る人は、早い段階で自分で起業をしたり経営側に近い業種に転職を行う人も多いので、別に最後までこの業界で働く必要性もありませんから、将来のステップアップとしても大変メリットがある業界の一つです。

ただ、IT系の業界は特有のデメリットがありますので、それを事前に理解した上でこの業界に転職をしておかないと、思わぬ理想と現実のギャップにより体調を壊して鬱病になってしまったり、将来鬱病になりかねない恐ろしい状態になるので大変危険です。

 

 

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IT系の業界に転職をする前に正社員でも多重派遣の現場を知る。

 

IT系の業界で最も多いトラブルと言えば、転職前には全く予測していなかった会社内のオフィスで働くのではなくて、実際には派遣社員と同じように案件ごとに現場に派遣されて毎回違う現場で働くということであり、これをしない人は大変驚く業界です。

派遣社員として働くのが嫌なので、せっかく正社員になるために、相当な努力をして転職を成功させたと思ったら、実はIT系の会社は契約上は正社員であっても、実際には派遣社員と全く同じ状態で働くことを知りそれで嫌になって精神的に止んでしまいます。

派遣社員として働いたことのある人ならご存知だと思いますが、派遣も下請けや孫請けなどの多重派遣が当たり前であり派遣先の管理下で仕事をしている違法な状態で働くことがIT系の業界では当たり前ですので、それを知ってしまうとやる気もなくなります。

 

 

IT系の会社は派遣会社と全く同じで多重派遣等は当たり前の世界。

 

基本的に多重派遣自体そのものが違法なんですけど、IT系の業界では多重派遣は当たり前で、下請けや孫請けなどの営業力のない会社の場合は、相当な中抜きをされた金額しか請求できないので、そのしわ寄せが誰に来るかと言えば自社の社員にくる訳ですね。

派遣型の毎回働く現場でのコミュニティーになれるのが嫌で、折角、正社員としてIT系業界に転職をしたのに派遣会社にいた頃と全く変わらない状態では、それに耐えれない人も少なくありませんので、この労働環境で働ける人以外は転職をしてはいけません。

逆に、派遣会社で働いていた頃と同じように多重派遣での仕事で、数ヶ月単位で働く環境が変わる事に抵抗がない人であれば、派遣会社とは事なり、保証のある正社員としての労働になりますからある程度は安定感があるのは間違いないのでその判断ですね。

 

 

IT系の業界に転職をするなら正社員よりもフリーランスの方が良い?

 

IT系の業界特有の働き方としては、フリーランスと言って正社員や派遣社員として働くのではなくて、依頼者の企業と直接請負の契約を行い高単価で1ヶ月100万円などの報酬を得る働き方もありますので、そちらに興味がある人も多いかとは思います。

正社員として転職をしても派遣社員と同じように数ヶ月単位で現場を入れ替わりながら働く偽装請負や偽装派遣での違法な状態での労働が嫌な場合は、正社員よりも報酬が高くて自分で働く場所を選ぶことが出来るフリーランスを希望する方もいるわけですね。

しかし、フリーランスでも直接企業から仕事を請け負うことが出来るのは相当な実績のある人だけで、殆どが派遣会社から手数料を取られて仕事を丸投げされる状態での雇用契約になりますし、それをするにしても正社員としての業界での実務経験が必要です。

IT系の業界に転職をして将来的に何か考えがある人や、これまで不安定な非正規の派遣で働いていた人は、IT系の業界特有の多重派遣、偽装請負の事をよく理解してから、それに耐えれる人、この業界でやっていけそうな人以外は転職はしない方が無難です。