会社を退職してから転職をする人、独立をする人等、色々とその後の進路が変わってくることになるのですが、独立をする人の場合は、フリーランスとして働く人、自分で自ら事業を立ち上げる人によって仕事の受け方が全然違ってくることになります。
同じ独立に見えても、フリーランスと企業経営者では全くやっていることや仕事の流れが異なりますので、その点に注目して欲しいところなんですけど、ここで気をつけておいて欲しいのはフリーランスとして独立をする人の仕事の受け方になります。
日本で起業をしても1年間で60%の会社が倒産すると言われていますが、その状況下で会社を退職して事業を立ち上げるのはチャレンジ精神豊富で大変素晴らしいと思うんですけど、将来のことを考えておかないと後々困ることになりかねません。
そこで、IT系のフリーランスとして独立した場合の仕事の受け方や注意点について、将来的にどのような問題が発生するのかをご説明したいと思います。
目次
フリーランスは都会でしか仕事が受注できない問題がある。
フリーランスと企業経営者の根本的な違いとしては、働く場所にありますので、フリーランスの場合は、依頼者から案件を受けて指定の現場で働くことが殆どなんですけど、その働く場所としては都会に集中していて、田舎のような場所では案件がありません。
別に特殊な技術や経験があれば、田舎でもフリーランス案件はあるんですけど、かなり特殊で案件自体が殆どありませんので、一般向けではありませんから実際には単価の高いフリーランス案件ほど都会に集中していると思ったほうが良いかと思います。
田舎でもプラント工場のような特殊な現場のIT部門から依頼をされて、そこで働くこともあるのですけど、私も以前、田舎のプラント工場に呼ばれて働いた事があったんですが、本当に何もない場所で車がないと通勤も出来ない立地で働くことになります。
田舎で働きたい人であれば、フリーランスでも田舎で働けるじゃないか?と思うかもしれませんけど、働く場所は自分で指定できませんし、特殊な技術と経験が要求されることが多くて、誰でも出来るわけではないのでこれでは、余り意味がありません。
IT系のフリーランスは自分の好きな場所で働けない事が多い。
結論から言えば、IT系フリーランスの案件は都会に集中していますので、都会を離れて仕事をすることが出来ないことがほとんどですし、田舎の場合は特定の指定された大規模工場などで案件が終わるまで働くことになる為、好きな場所で働けません。
これは、フリーランスは自分で働く場所を選びにくいということになります。
例えば、都会でフリーランスとしてそれなりの仕事をしていて、上流工程の案件を色々と扱っていても、両親が介護になった場合に田舎の実家に戻らなくないといけなくなったら、田舎ではそれまでの案件には関われませんから、職を失うことになります。
フリーランスとしていくら実績があっても、他人から雇われて案件を依頼されているような人の場合、田舎でいきなり独立して自分で事業を立ち上げるのは大変難しいことがありますので、その場合露頭に迷うことになりかねませんので注意が必要です。
将来何処にいても働ける人になるには起業をするしかないのです。
いくら高単価の案件を受けていて、仕事ができていたと言っても、自分で営業をして自分だけでお金を稼いでいるのでなければ、ちょっとしたことで全てが吹っ飛んでしまいますので、高単価に慣れているフリーランス程気をつけないといけない部分です。
最近ネットでやたら見かける、自分の好きな場所で働いているような人達を見れば分かる通り、例外なくフリーランス形式ではなくて、自分で事業を経営しているような人達ですから、その中にフリーランスが一人もいないことを考えればよくわかりますね。
これからどうなるか分かりませんから、田舎に戻る可能性がある人は、高単価なフリーランスとして活動する以外にも、何か新しい活動をしておいたほうが良いでしょう。