日本は慢性的な景気の悪化が長期間に渡って発生しているので、ある程度妥協をして正社員に転職できるのであれば構わないと納得している人も多いのですが、給料が安いとかならまだ良いのですけど、長時間の過酷な労働を強要するブラック企業なら別です。
ブラック企業については、人によってその定義が異なることも多いのですが、長時間の労働や常識外の残業時間、給料の低さや社員の人格を無視した自己啓発セミナーの強要など、誰が見ても一定レベルでこれはおかしいブラック企業であると認識できます。
誰でもブラック企業に好んで転職をする人はおらず、条件が良い企業だと思って転職をしてみれば実はとんでもないブラック企業だったと分かることが殆どなのですが、慣れている人であれば求人票を見ただけでこの企業はおかしいと判断できるのも特徴です。
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うつ病になると3年から5年は社会復帰出来ないブラック企業の罠。
ブラック企業に転職をしてしまった場合の最大の問題と言えば、給料が低いことや残業時間が多いことにも関わってくるんですが、最終的には必ず体調不良が発生することになり、健康な人であっても鬱病やパニック障害になってしまって働けなくなります。
鬱病やパニック障害になったら病院に行けばよいだろうと考えている人も多いんですが、実際には鬱病やパニック障害であることを自覚して病院に通院している段階で通常の日常生活が送れない位の状態になっていることが多く、簡単な話ではありません。
ブラック企業に転職をしてしまって、実際に鬱病になってしまった友人も何人も見てきていますが、特に自称IT系の企業にこの類の病気になる人が圧倒的に多くて、異常な長時間労働や最悪な人間関係による現場で働かさせることにより誰でも鬱病になります。
鬱病やパニック障害になっても病院に行けばよいでは改善できません。
鬱病やパニック障害というのは、長時間をかけてゆっくりと健康被害が発生する類の病気になりますので、これを改善しようと思ったら病院に行けば治るどころか、ある程度健康状態が良くなるまでに数年間の期間が必要になる事も多く、改善は困難です。
実際に友人が20代の時にうつ病になった際には、毎回食事の時に大量の薬を服用していて、流石にこれは薬の量が多すぎるのでは?と見ているだけでも心配になるくらいだったのですが、それくらいの薬を服用しないと鬱病は駄目だと話していました。
それから、しばらくして鬱病の原因になってしまった、自称IT系企業を退職することになり暫く休んでから新しい会社に転職をしようと頑張っていたんですけど、仕事が出来ても鬱病を患っていることから簡単には転職をすることが出来ずに苦労していました。
鬱病になったら転職をしても直ぐに働けなくなる症状になります。
自称IT系の多重派遣労働を強要するブラック企業に転職をしてしまった友人は、20代の若さでうつ病になり働けなくなってその会社を退職することになった後、仕事自体は出来る人でしたし実績もあったのですが、何回転職してもスグに働けなくなりました。
当然ですが、転職してスグに働けなると仕事が出来る人材であっても、採用した企業の方は困るわけで期限を決められて数ヶ月後までに復帰できないのであれば解雇になることを告げられることになり復帰することなく鬱病の症状を引きずってしまいます。
ブラック企業の最後の置き土産と言ってもおかしくないくらいの鬱病の症状は、一度発病してしまうと、普通に会社に通勤して働くといった当たり前の事をするだけでも厳しくなり、それが出来るまでには数年間の期間の休養が必要になって働けません。
転職した企業がブラック企業だと感じたらすぐに転職の準備を行う。
結局、友人はブラック企業でうつ病になってしまった事が原因で、20代の若さで仕事が出来る才能がありながら働けなくなってしまい、生活のことがあるので実家に戻って休養することになったのですが、ブラック企業だと気がついたら即退職するべきです。
退職と転職をするにも、かなりのパワーと気力が必要になるので、ブラック企業に転職をしてしまっても退職を躊躇してしまう人も多いのですが、そのままブラック企業で働き続けると転職をしたくても働けなくなりますので、どちらが良いか判断しましょう。