給料が安いと社長に嘆願したらどうなる?|転職をするきっかけ

現在は、ネットの発達により星の数ほどデザイン会社が誕生していて、その多くがあまり儲かっていないらしく、クライアントが連絡をしたら電話が繋がらないので事務所に行ってみると、夜逃げをしたあとだった・・・のような話も聞くことがあります。

ここまでの事例は別格かもしれませんが、多くのデザイン会社が広告代理店の下請けとして仕事を受けている現状があり、独立して仕事をクライアントとやり取りしている会社は別格として、下請け依存の企業はどうしても売上が厳しくなる傾向にあります。

 

 

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下請けのしわ寄せは必ず会社の末端の社員に最も影響を与えます。

 

そのしわ寄せが何処にいくかと言えば、末端で働いている社員への給与や福利厚生に一番に影響をあたえることになるわけですし、このような会社の社長は通常は贅沢などはしたくても出来ない状態であり、更には連帯保証人も取られた上で多額の借金を抱えていることも珍しくありません。

日本の古典的な元請けと、それを仲介する代理店、更には下請けの関係は、歪な関係のまま今後も中々改善されないと思いますので、そのような状況から抜け出している独立系のデザイン会社の経営者が如何に優れた経営者であるかがよく分かる事例ですね。

しかし、末端で働いている社員からすれば、そのような事情は把握していませんし、そもそも自分たちは頑張って働いているのだから、申し越し待遇を良くして欲しいと社長に訴えたい気持ちが出てくるのも当然ですから、ここである摩擦が発生します。

 

 

下請け企業の社長や営業は無理な納期で安い金額で受けざる負えない。

 

社長とすれば、下請け企業であるため、どうしても思ったような請求ができないため、普段から仕事の数をこなす薄利多売の営業をせざる負えない状況の中、他の同業者よりも可能な限り安い金額にして仕事を引き受けます。

その代償として無理な納期、単調な仕事、時間が掛かる仕事になってしまうのはよくある話ですから、後はその無理な仕事を無理な納期でこなさないといけない社員たちは、何でこんなに働いているのに給料が安いんだと納得ができなくなるわけです。

この点に関しては、当然、社長の経営能力がないからであり、社員の能力も低いため、単価高い直請けの仕事を引き受けることが出来ない事がすべての要因にになるのですけど、労働時間とやっている仕事、それに対する報酬が一致していない時点で、やはり社員はある時点で限界に達してしまいます。

そこでどうなるかと言えば、不満のある社員が全員で社長に直談判をすることになります。

 

 

社長に労働の割に給料が安すぎると直談判をしたらどうなったのか?

 

実際に、地方のデザイン会社であった話になるんですけど、給料が安いのでもう少しなんとかして欲しいと社長に直談判をした社員たちがいて、その後にどうなったのかと言えば、社長の回答は冷静で、嫌なら全員辞めてくれとの一言でした。

社長も、もう少し気の利いた言い回しをするとか、下請けのデザイン会社が如何に大変であるのかを説明しても良かったのでしょうけど、そのような余裕がない社長は、単純に嫌ならも全員辞めてくれと社員に対応してしまいます。

これを聞いた社員達は唖然とするのですが、結局誰も辞めることなく、今のままで仕事を続けることになり、何も変わらなかったといった経緯がありますので、今の会社に不満があるのであれば、やはり、転職か起業といった選択肢を取るのが良いのではないでしょうか?

何しろ下請けの会社では支払える金額が決まっているため、それ以上は社員に支払えませんから、今の待遇が納得出来ないのであれば、そのときこそ新しい進路を切り開くきっかけになっていると判断しても良い時期です。