最近では、一見して結構良い条件だと思って書類選考を応募して面接に合格してみると、実は求人票とは全く異なる劣悪な条件だったことに気がつくことも多く、その時にブラック企業に間違って入社したことに初めて気がつくことになる人が増えています。
日本の転職事情を考えると転職をした会社がブラック企業であるとか、求人票で掲載されていた条件とは仕事内容が全く違うとか、残業代が見込み残業になっていて実は全く出ない会社であるとか、そもそも給与の額面が全く違うなどの問題がよくあります。
この転職を検討している企業がブラック企業であるかどうかの判断を、その会社の内情や業界を知らない人が求人票のみを見てブラック企業であると判断するのが大変難しくて、特にブラック企業程、求人票の条件はよく表記していることが多いのが曲者です。
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転職時にブラック企業の判断は最終面接の会社訪問で可能。
あからさまなブラック企業の場合は、その求人票の内容を誰が見てもおかしいと判断できる状態にありますので、例えばよくあるのが、誰でも月収50万円可能とか、社員は家族ですとか、社員で友達のように毎週バーベキューで楽しめる環境です等が有名です。
そこまであからさまなブラック企業は別としても、一見して優良企業に見えるまともで好条件な求人票を掲載しているブラック企業の場合は、求人票だけを見て判断するのが大変難しく、それ故に最近はブラック企業を求人票だけで判断が難しくなっています。
特に多いのが最近流行りのインターネットを使った仕事をしているIT系とかを名乗っているブラック企業であり、インターネットが発達したことにより、ネットを使った仕事が急激に増えていることから、今後もIT系のブラック企業の求人は増えるでしょう。
求職者がブラック企業なのかを判断できるのは最終面接の時です。
転職サイトの求人を見ると大変魅力ある会社の求人であり、待遇もそれなりに良いことから、ぜひこの会社に転職したいと感じた場合は、はやる気持ちも高ぶりますので、その企業の良いところしか見えなくなることも多く、我こそはと面接を急ぐものです。
ただし、転職を検討している企業がブラック企業なのかどうかは、実際には書類選考のときには会社の公式ホームページや求人票の情報を見て判断するしかなくて、それを見ても分かりにくい本当の待遇や実際に行う仕事の内容は転職しないと分かりません。
求職者が唯一、転職を希望している企業の内情をより詳しく知ることが出来るのが、最終面接時に会社訪問する時であり、この時ばかりは会社側の誇張や嘘の求人情報が通用しなくなりますので、実は面接は求職者側も同時に行わないといけない事になります。
書類選考後の来社面接の際には自分も面接をするつもりで訪問する。
転職時には必ず書類選考と面接がある訳ですが、実際に相手のことをチェックしないといけないのは求職者側も同じであり、転職の際にそのような考え方を持たずに、転職をする側なのだから・・・と思って下手に出てしまうと、正しい判断が出来ません。
ブラック企業の場合は都合の悪い部分を隠そうとする傾向が強くて、面接時の対応もなんかちょっと違う?、本当にその分野での実務経験があるの?って感じることも多くて、笑顔で精神論的な話や仕事は関係ない話を永遠としてくることがよくあります。
これについては営業などの駆け引きに慣れていない人はすぐには分からないかもしれませんが、やるべきことは遠慮して聞きたい具体的な給与待遇や仕事内容、見込み残業や有給についての確認などを事務的に行っていけば、ブラック企業かの判断も出来ます。
自分ではちょっと自信がないと思った場合、親しい友人や家族などに転職の相談をするのもよいのですが、そういった相談する相手がいない場合は転職サイトではなくて転職エージェントを利用すれば専属の担当者がついて相談に乗ってくれるのでお勧めです。