現在の会社を退職して、直ぐに起業をするとか、暫く休んで起業をしたい人の場合、全くの貯金無しでその行動をするチャレンジャーな人は少ないかとは思いますが、大抵の人はある程度の纏まったお金を貯金してからその行動をしているはずです。
例えば100万円の貯金があるとか、300万円の貯金があるとか、その貯金を使って新しく事業を起こして成功させようといった感じで、全くの無一文で退職をして起業をする人は普通はいませんので、大抵はある程度の貯金を蓄えてから行動を起こします。
もし、貯金が全くない状態で起業を検討している人がいれば、それは相当なハイリスクになりますので止めておいたほうが無難ですので、暫く退職は控えつつ、なるべく短期間でお金を貯めていくように節約をしながらその時まで頑張るのが1番です。
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起業の際には最低1年間生活できる貯金が必要な理由。
実際に会社を退職してみれば分かるのですが、暫くは雇用保険からある程度のお金が毎月支給されるとは言え、年齢や条件にもよりますが大体それは3ヶ月を限度にして停止されますので、それ以降は起業をして自分の力でお金を稼がないといけなくなります。
最初から順風満帆でうまく話が進んでいけば良いのでしょうけど、世の中はそんなに甘いものではありませんので、統計では5年後には90%位の会社がなくなっているとかって話でも聞かれる通り、起業しても殆どの人は廃業してうまくいかないのが現状です。
そのような状態で独立して起業した後に、いきなり事業が成功するような人は相当な才能があれば別でしょうけど、普通は中々それも難しいので、早い話が立ち上げた事業が赤字を出しながら利益を全く出さない状態で生活をしていかないといけません。
その時に助けになるのが貯金であり、貯金が1年分生活できる位の金額が貯まっているのであれば、事業が全く利益にならなくても、何とか1年間は耐えることが出来ますので、最低限度はそれくらいの余裕があったほうがとてもスムーズなのです。
貯金が2年分、3年分あっても上手くいかない事業は廃業?
もちろん、貯金は1年間分ではなくて、2年間分、3年間分とあれば尚更良いのでしょうけど、流石に2年間、3年間も全く利益が出ない状態で事業を営むのは余程事業が軌道に乗るまでに時間がかかる特殊な業種くらいでしょうから、普通はそれまでに事業を廃業しているのが普通です。
ですから、事業がうまくいかないのを判断して見切りをつけるのが大体独立から半年後としてみた場合、見込みがない場合は事業を一旦たたみ、残りの半年間で新しい転職先やアルバイト先を探すようにすれば良いので、貯金は最低1年間位あればよいのです。
また、その方が転職の際にブランク、いわゆる空白期間を気にするような起業であっても半年位のブランク期間であればそれ程重要な扱いをすることもありませんので、2年、3年と見込みがない事業を継続してしまい、それにより転職が難しくなるようなケースになることも殆どないかと思います。
新規で起業した人に多い失敗した際のダメージが大きくなる要因。
案外、新規で起業をした人に多い失敗の事例としては、損切り、いわゆる将来的に全く需要や見込みがなくて、それを継続しても利益にならないような起業を廃業すると言った決断や判断ができない人が多くて、それで資金が尽きるまでその事業を継続してしまう人が結構多いので、その辺りを中止しておく必要があります。
いつかはこの事業は成功するから・・・、そのように自分に言い聞かせていても、その事業が需要がない場合、競合する企業が既に沢山いてそれと比較して商品やサービスの質が悪い場合、当然需要がないわけですから、まずは売上が上がらない理由を考えてから、このままでいいのか、廃業なのか、損切りの決断をすることが重要です。