現在働いている会社を退職した後に、どのような進路を取るにしても必ず何かしらの仕事をしていかないといけません。例外的に相当な資産家である場合や、働かなくても地価の高い不動産などを所有しているなどで、不労所得にて毎月多額のお金が安定して入ってくる人などは、何もしなくても良い場合もあります。
しかし、多くの人達がそのような環境である訳もなく、普通の人であれば必ず何かしらの仕事をして社会の中で生きていくことになりますので、退職後の選択としては、他の企業に転職をするか、自分で事業を立ち上げて起業をするかのどちらかになります。
この、転職と起業というのは、似ているようで全く異なる選択肢になりますので、人によって向き不向きがあることや、起業の場合はある程度の資金力が必要になることや、その後に何があっても自己責任になるため、よりリスクが高いのですがその分、成功した場合はリターンもやりがいも高くなります。
退職後に起業と転職のどちらを選択するべきなのか?
会社を退職した後に、起業をするか転職をするかを迷っているのであれば、確実にそのまま他の会社に転職をしておいたほうが良い人ですから、自分ですべての責任を背負うような起業は止めておいたほうが無難です。
転職をした場合は、基本的には転職先の会社が全てを背負ってくれるため、与えられた仕事をしていれば良くて、経営とか資金繰りの事などは役員にでもならない限り考えなくてよく、精々プロジェクトのマネージメント管理くらいになるでしょうか?
しかし、起業を選択した場合は、最初から自己資金の調達、新規維持業の立ち上げ、取引先などとの交渉、必要に応じて外部からも資金調達等もしないといけなくなるため、迷っているような人ができるような話ではないことがよくわかると思います。
少なくとも、転職をするか起業するか迷っているような段階では、確実に転職を選択しておいたほうが、後々の事も考えても良いですから、起業に関してはもう少し先延ばしをして、これをしたいと思う事業が確定するまで待っておいたほうが良いですね。
起業をする場合は、本当の自分の実力を把握しておく必要があります。
退職後の選択として、転職は全く眼中になく、あくまで起業のみを検討している状態でしたら、当然起業を選ぶことになるのでしょうけど、そこで注意するのは、今の会社でのポジションや、やっている仕事というのは、会社の信用で実現できている事を認識することになりす。
会社の信用で取引先から仕事の依頼が入り、会社の営業や経営者が相手と交渉をして請求額や納期を決めて、後は社員に与えられた仕事をするような環境を普段から用意してくれているので、そこで社員は自分の仕事に専念できる事になります。
ですから、会社という組織を一度でも離れると、その会社の信用や経営者の信用がすべてなくなるため、その個人の信用のみで仕事の依頼を受けて、相手との金額交渉や納期交渉を行うことになりますので、これがどれ程大変なことであるかは、実際にやってみないと中々わからないものなのです。
退職してから分かる、会社の偉大なる後ろ盾や信用については、わかったときにはもう使えない・・・事が多いですから、自分の能力を過大評価しないように、会社がどれだけの負担を普段からしてくれているかを理解してから、起業にチャレンジしておくと、その後に発生する、仕事が取れない、金額が請求できないといったリスクが減ることになります。