ハローワークと言えば、会社を退職した際に失業手当の支給申請をする場所であったり、転職前の職業訓練をする場所であったり、次の転職先を探す場所であったり、色々な目的で利用することには間違いありません。
その全ての共通点として、退職後に利用する施設であるといった特徴があります。
ただ、ハローワークそのものは確かに退職をして失業状態の人に対するサポートや情報提供をしている施設であることには違いがないのですが、別に失業中の人しか利用できない施設でもありませんし、そもそも全て税金で賄われれる公共施設になります。
その為、別に会社に努めている正社員の人であっても使ってはいけない理由はありませんので、今すぐに退職をするわけでもありませんし、今後の退職そのものを全く考えていないような人であっても、ハローワークを使っておくメリットは十分にあります。
退職をしない正社員がハローワークを使うメリット。
現時点で会社に勤めている人であれば、本来であれば全くといっていいほどハローワークに行く理由もありませんし、恐らくはハローワークそのものを、ここを利用する人は落ちぶれた人しかないといった感じで軽く見ている人も多いのではないかとおもいます。
ハローワークについては、ブラック企業しかないなど賛否両論な意見も多くて、結構軽く見ている人は多いんですけど、実際にハローワークに行ってみると、色々と正社員でも役に立つ情報などが掲載されていることも多いことを知らない人は沢山います。
では、どのような有益な情報があるのかと言いえば、ハローワークに行くと、失業者向けに職業訓練などを行っていることがよくあるんですけど、以前はそういった職業訓練は全く意味のなさそうな素人向けのパソコン教室的な物が大半を占めていました。
例えば、ホームページの制作を覚えるとか、パソコンの操作方法を憶えて、ウェブ関係の企業に転職をするサポートをするなどのように、業界のことを全く知らない人が企画しているとか思えないお粗末な職業訓練がたくさんありました。
しかし、最近ではそういった状況も変わってきており、実務的な職業訓練も僅かながら開催されることになり、それらの大半が有名な大学が行っている社会人向けの経営セミナーのような講座であることも多く、それにより新しい情報を得ることもできます。
会社員時代に偶然ハローワークに行って知った情報は有益でした。
実際に、私の場合は会社員時代に何を考えていたのか、暇だったのでハローワークに行ってブラブラしていた時があったんですけど、館内の求人を見てもロクな求人がなくて、こんな転職先を選ぶ人いないだろう・・・そう思って館内をうろついていました。
ハローワークの求人よりも転職サイトの求人のほうが良いのは当然ですね。
その時、ハローワークに置かれていたチラシを見ていると、失業者向けに色々な職業訓練が募集されていたんですけど、どれを見ても初心者を騙しているといいますか、国からの助成金目当ての意味のない職業訓練が多く目につきだめだこりゃと見ていました。
そこで偶然見つけたのが、有名な大学が行っている社会人向けの講座であり、転職をする際にも役立ちそうな経営幹部向けの内容の講義を行ってくれるとか、転職ではなくて起業をする際に使えそうな経営的、商売的な話をしてくれるなど、大変興味がある内容だったのです。
偶然、ハローワークにいかなければこのような講座のことを知ることはありませんでしたし、事前にこちらの講座のことを知っていたから、自分が退職をする際には色々と役に立ちましたし、自分でお金を払って講座に参加するきっかけにもなりました。
一見して、ハローワークとは無縁であり、利用するメリットがまったくないと思っている人であっても、案外ハローワークに行けば、今すぐは役に立たなくても将来的に今の会社を退職する際に、役に立つ情報が偶然眠っている場合もあります。
もちろん、ハローワークに行っても全く意味がない場合もあるかとは思いますけど、別に料金が必要になるわけでもなくて、無料で利用できるわけですから、暇で他にすることがない場合は、1年に一度はハローワークに行ってみる価値はあるかと思います。