日本には世界的にも有名な大企業が沢山ありますし、以前でしたら有名な大企業に勤めていれば定年まで安定して働くことができたんですが、ここ最近はそれも怪しい雰囲気になっていて、早期退職を大量に募集したり、リストラなども行われてきています。
大企業で働いていた実績とそれまでの高い収入であれば、容易に同じような条件で転職ができると思っていると、予定通りに転職活動が進まずに、長期間において転職先が決まらない状態になってしまう人も少なくなくて、大慌てになってしまう状況です。
このような状態になる原因については、大企業で働いている人特有の話になるんですけど、大企業であるほどそのバックについている企業の看板の影響力が大きい事が多くて、本人の実力以上に大企業の力が見えないところで影響していることが多いんです。
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大企業になるほど会社の看板の影響力で周囲が動いている事が多い。
その為、退職をした途端、これまで笑顔で連絡をしてきた取引先の人や、お中元やお歳暮を必ず送ってきていた取引先の人達が一斉に態度が変わってしまい、その時に実は会社の影響力故に周囲が親しい対応をしてだけであったことを知ることになります。
それが、転職をする際にも同様に発生してしまい、余裕で転職が行えて、以前の収入と同等かそれよりも良い条件で転職ができると思っていたら、全然状況が違っていて、慌ててなんとかしようとすることになるのですが、もはや為す術がない状態です。
案外、このパターンに嵌ってしまう人は多くて、なってしまわないと分からない人も多いので、大企業で働いている人が退職をする場合、転職を検討し始める際には、自分の実力と会社の看板の実力の領域をなるべく確実に把握しておいたほうが良いのです。
大企業で働いていて転職で苦労する人の大半が、自分の実力の部分と会社がバックについていることによる影響力の領域を上手く判別できない為、会社で働いている時には気が付かなくても良いことであっても、退職をしたら重要になる訳なのです。
会社の看板の影響力と自分の実力を判別できる人なら大丈夫。
大企業で働いていると収入も安定していて福利厚生も充実していることが多く、取引先の下請け企業の社長さん等がペコペコしてくることも多く、ゴルフに誘うと経費は下請け持ちで至れり尽くせりの接待を経験している大企業の正社員も沢山います。
実際に、そのような状況にある中小企業の社長さんとも話をすることが多いので、よく聞くんですけど、やりたくもないゴルフをしながら、元請けの大企業の正社員相手にペコペコとして仕事をもらうために接待をしないといけないのは結構キツイそうです。
でも、それも下請け企業の仕事の一部であるから、会社の経費を使ってやりたくもないゴルフを経費自社持ちで行い、貴重な休みを潰しながらお歳暮やお中元もいつもかかさず送っている訳ですけど、これは大企業の社員を楽しませるためではありません。
退職に関係なく普段から自分の実力と会社の影響力を判別します。
あくまで、発注元である大企業から安定して仕事を受注するために行っているビジネス活動であり、その際に大企業の担当者が誰であろうと同じような対応をするわけなので、そのポジションから外れてしまった人はもはや全く関係ないわけですね。
ただし、大企業で働いていた時に、個人的に採算度外視で下請けの企業に相当な恩を与えていたような場合であれば、大企業を退職後も個人的にお付き合いはあるのでしょうけど、そのような人材であれば転職に困ることもなく恐らく起業の道を選ぶ筈です。
大企業を退職してから、予想外に転職に困る人が多く、その場合は会社の看板の影響力と自分の本当の実力の境目が分からなくなっている事が多いわけですから、普段から自分の本当の実力と正当な収入がいくらなのかを把握しておくことこそが重要です。