ここ最近は、インターネットの普及により独立して会社を立ち上げる人が多くなっていて、ネットを使った物品販売とか、ネットを使って新しいサービスを立ち上げるなど、色々な新規事業を立ち上げるために独立をしている行動力のある人達が増えています。
友人から創業メンバーとして新しい会社に来ないかと勧誘を受けることも少なくなくて創業当時は資金的な余裕もありませんので、あまり給料にも期待ができないのですけど知り合いが立ち上げる会社ですから、やる気とやり甲斐だけは他には負けません。
この場合、今の会社よりも確実に報酬は少なくなるし、休みも減るだろうし、勤務時間は長くなるのは確実で苦労をするのは分かっているのですが、友人が自信を持って立ち上げる会社への転職話の為、創業メンバーとして転職をした方が良いのか悩みます。
全然関係のない人なら断ればよいだけですし、創業当時の会社の特徴としては、休み無しで報酬無しで働くのも当たり前ですから、殆ど出資も兼ねたメンバーとして新規に立ち上げた会社に加わることになると、転職というより起業に近い状態になります。
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友人が立ち上げる会社に転職をした方が良いのか迷った場合。
一般的に、転職というのは既に安定している会社に対して正社員としてそこで働くために現在の会社を退職してから新しい会社で働くための手続全体のことをそういうのであって、新規で立ち上げた会社への転職というのは創業メンバーに近いポジションです。
例え金銭的な出資はしていなくても、創業メンバーとして立ち上げたばかりの会社に転職をするということは、事業が安定するまでの期間、最悪の場合は無給でもそこで働くということであり、状況により自分も資金を会社に出資しないといけなくなります。
創業当時の会社というのは、それ程容易ではない厳しい事情がありますから、親しい友人に新会社への転職を誘われたからといって、何も考えずにこれまでの会社と同じで指示されたことだけをやっておけばいよい訳ではなくて、やる事は本当に沢山あります。
その覚悟があり、友人が立ち上げたばかりの会社で働くのでしたら問題はないのですが、やはりこれまで会社員として働いていた人であれば、いきなり創業メンバーの一人として形式上は正社員であっても事実上の役員並みの負担に対応できるかどうかです。
日本で起業をしても1年後には60%の会社が倒産しているらしい。
ご存知の人も多いと思いますが、日本で起業をして会社を設立しても1年後には60%の会社が倒産していると言われている現状から考えるにして、友人が設立した会社に関しても相当厳しい現状が待っているかもしれませんし、逆に成功するかもしれません。
その判断については、会社経営の専門家であっても正しい100%の判断をすることは不可能ですから、普通の人であれば尚更判断など出来るわけもないので、友人が設立した会社に転職をするかどうかは、本当に自分の判断で自己責任で行うことになります。
ですから、必ず転職をした方が良いではなくて、必ず転職話を断ったほうが良いでもなくて、友人と一緒に苦労をしながら新規事業を立ち上げたいのか、その覚悟があるのか、その友人と人生をともにする覚悟があるのかを自分で判断しないといけません。
友人の会社に転職をするのであれば明確にしておく必要があります。
転職の話を断るのでしたら別に何も問題はないのですが、友人が立ち上げた会社に転職をする場合、きちんと書類で待遇面であるとかどのような雇用契約で関わることになるのかだけは明確にしておく必要があり絶対に口頭だけの口約束で決めてはいけません。
会社の業績が厳しいから突然給料を払えないと言われたり、運転資金がないのでどこから現金を借りてきてほしいとか、ひどい場合は正社員として転職をしたのに連帯保証人として署名捺印をして欲しいなど、限度を超えた依頼をされることもあります。
そうなってしまうと、もはや会社として成立すら状態なので、何をやっても延命しているだけになりますから、早めに会社を精算するべき状態になるのですけど、案外普通の人はそのようなことに気が付かずに泥沼にハマってしまい悲惨な結果になります。
成功すれば、将来的には創業当時は会社で寝泊まりをしていた若き日のビル・ゲイツさんやポール・アレンさんのような大富豪になれるかもしれませんが、失敗をすると一年後は友人と決別をして借金まみれになっているかもしれない判断は自分次第です。