ブラック企業は別として、通常のまともな会社の場合、必ず通勤手当というお金を社員に毎月支給しており、通勤手当はその名の通り、通勤にかかる際の費用を基本的には実費で支払うものですから、これがあると無いでは全然待遇が違ってきます。
東京の企業は、基本的に自宅の最寄り駅から、会社の最寄り駅を利用した際の電車代の実費を負担することが多くて、地方の企業は単純に会社から自宅までの距離を直線距離で測ってその距離で通勤手当を支給することが多いようです。
その為、地方の企業の場合は車通勤をすると通勤手当よりも実際に掛かるガソリン代や車両の維持費のほうが高くなることもあるのですが、自転車通勤をした場合は、パンク修理代とタイヤ交換代くらいで済むため、通勤手当がそのまま利益になることもあります。
会社によっては車通勤、自転車通勤によって、若干差を出しているところもあります。
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東京の会社の通勤手当は殆どが電車代の実費で支払われます。
地方とは異なり、東京の会社の場合、通勤には電車を使うことが基本となっていることがほとんどのため、通勤手当は実費の電車代になるわけですが、これを悪用して、通勤手当を水増し請求するブラック企業ならぬ、ブラック社員も少なからずいるようです。
それで、そのことが後々大きな問題になることがあります。
通勤手当についての申請は、社員の自己申告で行われることが多く、自宅の最寄駅から会社の最寄り駅までの電車代を一ヶ月分で計算して出すだけなのですが、会社側のチェックもいつも万全ではない事や、基本的には社員を信用してそのまま申請を受け付けます。
社員が交通費を3倍にして水増し請求しても何故バレないのか?
その後は、申請された交通費の金額を毎月会社が交通費として支払う訳ですが、この交通費を3倍位に水増し請求していた社員がいて、暫くの間は会社にばれなかったらしいのですが、あまりに目立つ大きな金額の交通費だったため、一度、不審に思った会社から徹底的に審査されてしまうことになります。
交通費を3倍にしたらすぐに分かるだろうと思う方もいるかもしれませんが、東京の会社の場合、埼玉や千葉、遠くは群馬などから通勤している人もいますので、社員数が多い会社であれば、新幹線通勤並の金額にでも水増ししない限り分かりにくいものなのです。
交通費の不正な水増し請求がバレてしまった社員の末路。
実際に、交通費を3倍にして不正に会社から交通費を受けといった社員も、ついにその所業がバレてしまい、会社の役員会議にかけられることになってしまって、その場で誤魔化すことができなくなったため、ついに水増し請求を認めることになります。
その結果、これまでに多額の不正な金額を請求していたことが悪質だったため、懲戒免職処分にされてしまい、その後は会社を去ることになるのですが、この処分は全然重い処分ではなくて、民間では妥当な処分ですし、当然ですが退職金もありません。
東京のすべての会社が似たようなシステムで通勤手当を支払っているわけでは無いのでしょうけど、社員の申請をそのまま信用して交通費を確定している会社に対して、その信用を裏切らないように交通費に関しても常に正しくて切実な対応をして下さい。