現在勤めている会社を退職してから、他の会社に転職をする場合、給与面や仕事のやり甲斐を優先することも重要になるのですが、それよりも今よりも生活が楽になるかどうかが重要であり、その生活費で大きなウェイトを占めるのが家賃になります。
都会になれば、年齢の若い人であれば多くの人が賃貸物件に住んでいる事が多いですから、住宅手当があれば、実質の家賃が大きく下がる要因になりますし、持ち家でも住宅手当が出るような環境であれば、ローンの支払などもとても助かりますね。
出来れば住宅に関しては会社が用意している社宅があれば一番良いのですが、それがない場合は、仕方がないので住宅手当を代わりに支給して、それを家賃や生活費の支払いに当てれば良いといった考え方があり、結構多くの企業が住宅手当を支給しています。
この住宅手当は当然ながら課税対象になるため、他の手当と同様に手取りと支給額は異なるのですけど、本来は発生していない手当であるなら、毎月5万円であっても住宅手当として給与に上乗せされるとそれだけでも生活感が全然違ってきます。
住宅手当の支給については、是非とも転職の際にはチェックしておきたい所です。
住宅手当が本当に住宅手当なのかを確認するのが重要。
ただし、企業によってはブラック企業と呼ばれてる悪質な手口で、給与や待遇をごまかしている企業もいて、例えば遠方にいる優秀な人材を勧誘する際に、当社に転職をすれば住宅手当が出ますので今よりも待遇が良くなりますよと勧誘することがあります。
この場合、その住宅手当が本当に住宅手当なのでしたら良いのですけど、名目上は住宅手当になっていても、実際には基本給などが大幅に減額されていて、それと調整を取るために住宅手当が支給されているようなケースもあるので気をつけないといけません。
例えば、本来は基本給が25万円なのに住宅手当を支給する人の基本給を20万円に設定して、残りの5万円を住宅手当の名目で支給しているのであれば、本来の基本給25万円で支給されたほうがボーナスが出る企業であれば断然そちらが良いのです。
この手法で、地方のあまり福利厚生などに詳しくない若い人材を集めておき、入社してから実は住宅手当分の金額は本来は基本給に当てはめられていたとか、他の職能手当などに含められていたなど、此のたぐいはよくありますので注意が必要です。
本当の住宅手当なら毎月5万円でも全然違いますので大歓迎。
ブラック企業のインチキな住宅手当の手法は別として、本当に本来の基本給に住宅手当を上乗せして支給している企業の場合は、基本給が25万円なら、住宅手当5万円を加算すると30万円で給与が支給されますので、税金は高くなりますがそれでもお得感は大変高いものがあります。
私が以前勤めていた会社でも、地方で一人暮らしをしないといけない20代前半の社員に対して、毎月5万円位の住宅手当を支給していたのですが、田舎の場合は家賃で5万円も出せば普通にワンルームマンションのそれなりの部屋を契約することが出来ますので、これでワンラク上の生活をしていた若い社員が沢山いました。
まるまる住宅手当分の5万円を毎月使えるわけではありませんし、税金や社会保険も高くなってしまう欠点はありますけど、地方で働いている20代前半と言えば、給与もそれほど高くなくて、手取りが15万円を下回るなどはよくある話なので、それで住宅手当が5万円もつくのであれば、本当に助かるわけですね。
ただ、最終的には会社の方針で、こちらの若い人向けの住宅手当は最終的にはなくなることになり、それで会社と社員側がかなり揉めてしまったこともあったんですけど、それくらい若い人にとっては5万円の住宅手当であっても大変貴重なものなのです。
転職の際には20代の若い人ほど住宅手当の有無を確認しておき、それが本当の住宅手当であるなら、転職先として検討して見ても良いかもしれません。