飽和状態になっている感じのあるホームページ制作、いわゆるウェブ業界の話になるのですけど、最近ではCMSなどを使って簡単に見た目上の自社サイトを立ち上げれるような状態になってきており、以前のようなゼロベースでHTMLを組んでいくスタイルが必要なくりつつあります。
ただ、Webの仕事に関わるのであれば、最低限HTMLやスクリプトくらいは理解できないと話にならないのですけど、それができない状態でもWeb業界でなんとか生計を立てている企業や人も多く、単純にWeb業界は技術やセンスがない人でもそこら中で仕事をしているような環境になっています。
もちろん、キチンとしたウェブ系企業も存在していて、デザインの基礎やプログラミングなどの基礎、HTMLの基礎などを学んでいる社員ばかりで構成されているような企業が作るWebサイトは見た目も機能も完成度が高いことが多いのです。
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ホームページが欲しい企業でも予算がないことが多い。
しかし、当然、質が良くなると予算も比例して高くなるので、そこに頼めないような予算のない企業が、あまり質が良くない安さを売りにしているようなWeb制作会社に依頼をして毎回問題を起こすような構図になっています。
ですから、今の時代、必ずしも高い専門性がなくてもWebの仕事ならたくさん需要がありますので、予算を用意できない企業相手に質が良くない仕事をしているウェブ制作会社も存在していて、当然ですが将来性はまったくありませんが、なんとかなります。
システム開発会社や経営コンサル会社であれば、35歳で未経験はまず採用されませんし、仮に採用されても全く現場で仕事ができないため、遅かれはやから自己退職をすることになるのですけど、ウェブ業界はその隙間がかろうじて用意されているのです。
35歳で未経験の場合、隙間がある部分を狙います。
このウェブ業界の仕組みを理解すれば、35歳で未経験の人であっても、本気でやろうと思えば、ウェブ制作業界で働く事ができる可能性がある事がわかるかと思います。
よくあるウェブ系の求人サイトに載っている大手の制作会社の場合、まず35歳で未経験の人を採用することはありませんし、確実に書類選考で落とされるのですが、そうではない中小零細企業でしたら、まだ転職の可能性が残っています。
年齢が若い人は、待遇も良くなくてオフィスもあまり良くないパッとしない中小零細企業でなかなか働こうとはしませんから、最初はあまり待遇がよくなくても、未経験でその業界で働けるのであれば、積極的にチャンスをものにするべきです。
ウェブ系の中小零細企業はブラック企業と思って挑むことも重要。
全てとは言えませんが、年齢35歳で未経験の状態で、採用をしてくれるウェブ系の企業は、大抵はブラック企業である事と事前に理解した上で、企業に対して接しておいたほうが良いくらいなので、過剰な期待はできません。
何しろ、品質ではなくて、予算重視の取引先からホームページ制作を請け負っていたり、下請けや孫請けで仕事をうけているようなウェブ制作会社の待遇が良いはずもありませんので、下手をしたら社保険の加入すら怪しい会社もあるくらいです。
ただ、転職に関して言えば、あくまで未経験の肩書きから経験者の肩書きに切り替えるためであり、その間に最低限度の経験や技術を身につけていくことを考えれば、別にアルバイトの待遇でも良いわけですから、正社員になる必要もなく、むしろブラック企業であっても割り切ってお付き合いしてく感じで構いません。
基本的にウェブ業界で35歳の年齢になると、実際のウェブ制作ではなくて、マネージメントやディレクションを担当するべき年齢ですから、実務を現場で学びながら、ブラック企業の社長やおそらく年齢が自分よりも低い上司などと接することにより、それらの実績もつくのではないかと思います。
半年か1年ほど、ブラック企業でウェブの仕事をしていると、やり方によっては自分で仕事を受注したり、マネージメントの実績がつくわけですから「Webクリエイターの転職ならマイナビクリエイター!!」で転職先がみつかったり、クラウドソーシングなどで依頼を受けることも可能になるでしょうから、そちらをメインに切り替えていっても良いかと思います。