現在、勤めている会社を退職して次の会社に転職をする場合、大抵の人は給与を最も重要視しており、今よりも確実に待遇が良くなる企業を選ぶのが定説になっていますが、確かに給与も大事なんですど、見えない事実上の福利厚生も知っておくと便利です。
以前、大手企業などでボーナスの代わりに企業が販売している電化製品などを支給しているなどの報道があったような記憶がありますけど、会社の業績が悪い場合は本来は賞与は出ないのが当然とは言え、必要ない電化製品を現物支給されても困るわけです。
このような待遇は福利厚生とは関係ありませんので、あくまで毎月の月給や賞与とは別に、会社側から事実上の福利厚生として支給されることが多い業界といえば、食品系の企業になるのではないでしょうか?
転職をするなら食品系企業だと意外な福利厚生がある?
正確には福利厚生と呼ぶのは適切ではないのかもしれませんけど、食品系企業というのはその会社が生産や販売をしている食品を、社員達に無償で配布するようなことが普通に行われており、企業によってはそれが馬鹿にできないくらいのボリュームになることもよくあります。
当然、社員の場合は会社の扱っている食品を社員価格で購入することが出来る特別な待遇があり、一般的な市場で売られている価格よりも大幅に安い金額で食品類を購入することが出来るようになっているのが一般的です。
それに加えて、会社の食品の在庫が余った場合や、過剰に仕入れてしまった場合、取引がキャンセルになった場合など、基本的にそれを保管して日持ちさせることができない食品類については、会社がその日に社員に無償で配布することもよくあるのです。
そのボリュームがとても巨大であることが多いのです。
食品系企業が求人を出している場合、よく調べておいたほうが良い?
これが結構日常的に発生していて、食品なので自宅に持ち帰っても固定資産になるわけでもなく、長期間において自宅に保管するものでもないため、結構曖昧な扱いで社員に無償提供されているため、実態としては事実上の福利厚生になっています。
基本的には会社が社員に何かを支給した場合、税金の問題が発生するのですが、食品業界では、そのあたりが結構曖昧になっていることも多いようです。
このような配布ができる業界は食品業界くらいですから、例えば食品系企業が社内SEを募集しているとか、デザイナーを募集している場合、あまり気乗りがしなくても、一応どのような企業で何をするのかくらいは見ておいたほうが良いこともあります。
年末年始になると過剰に仕入れた在庫が大量に余ることも多い。
年末年始の年の頃になると、大抵の食品系企業はかきいれ時になっていますので、それは普段よりも多くの食品を流通させることになるのですが、その際にも必ず沢山残る在庫を必ず社員に還元している企業が大半ですから、それで年末年始を過ごされている社員の方も沢山います。
また、自分たちだけでは食べきれないので、ご近所さんや親族などにおすそ分けをして、それで日常的な信頼関係を築いている人たちもいますので、食品系企業は転職先を間違えなければ、見えない対価やメリットが沢山眠っている可能性もあります。