資格は転職に役立つのか?|年収が高い程実務優先

転職を考えている際に、やたらと資格を取得される方がいらっしゃるのですが、実際に資格を沢山取得したら、転職に有利になったりすることはあるのでしょうか?

資格と言っても大きく分けて、国が認めている資格、特定の団体が認めている資格、特定の企業が認めている資格、等、色々な資格の種類があり、その中でも最も強いのが国が認めている資格であり、弁護士や弁理士、公認会計士等がそれに該当します。

 

 

一言で資格と言っても起業向け・転職向け・趣味レベルに分けられます。

 

ただ、その類の資格は取得自体が容易では無いこともあり、また独立して事業を立ち上げて働くような人も多いですから、あまり転職をするために取得する人はおらず、あくまで独立、いわゆる起業をするために取得するべき資格になります。

それらとは反対に、ソフトウェアに関する資格、デザインに関する資格、英会話に関する資格等、ある程度の知識と経験があれば取得できる資格も沢山あり、転職をする際に取得するのは大抵この類の資格になるかと思います。

それで、転職の際に資格があれば便利だと思って、それは沢山の資格を取る人がいらっしゃるのですが、実際には転職に役に立つのでしょうか?

 

 

実力主義の企業であるほど資格はあまり役に立ちません。

 

古い体質の日本企業や団体の場合、資格があればそれが評価になることもないわけではありませんが、実力主義で社員を評価しているような外資系企業などの場合、資格についてはあまり役に立たないことが多いです。

資格の有無よりも、その人のこれまでの実績や能力、どのようにして問題を解決するかなどの思考であったり、その人の人間性が重視されることがよくあります。

唯一、資格が評価されるのは英語力についてになるかもしれませんが、英語力については、資格云々よりも、実際に英語で話をすれば直ぐにどれくらいの能力があるのかわかりますから、面接の際にそれで判断されることも多いのです。

ですから、別に資格を取ることは何かを学んでいるわけですし、悪いことではありませんが、転職先の企業のレベルが高いほど、更に待遇が高いポジションを目指しているほど、一般的な資格よりも、実務経験を優先したほうが良いのではないでしょうか?

例えば、年俸2000万円の求人の場合、必要になる資格などは全く要求されておらず、過去の実務経験と語学力、年齢や性別のみがシンプルにシートに書かれています。

 

 

どの企業に転職したいのかで、資格なのか実務なのかを判断します。

 

転職を目指している企業によって、全然必要になる能力や経験、資格などが異なるわけですから、全ての転職に資格が有利になるとか、資格が必要になるわけではなく、その目指している企業によって求められているものも異なる訳ですから、最初にその判断をしておき、それでどのようにして転職を勧めていくのかを考えるのが結果的に良い破断になるのではないでしょうか?

資格を最優先にする企業であれば、指定された資格を取得しておくのは間違っていませんからね。