会社は創業1年以内に60％が倒産するを理解して起業

現在の会社を退職して独立した後に起業をする場合、色々と希望を旨に抱いて独立する人が多いかと思いますが、日本の会社の生存率を知れば、起業をすることを断念するかのような数字になっていますので、一度それを確認しておいた方が良いでしょう。

何しろ、起業をして事業を立ち上げても1年以内に60％の会社が倒産か解散をしており、5年後には大凡10％前後の会社しか残っていないのが日本のベンチャー起業の実態であり、10年後に残っている会社となると大凡5％前後になっております。

もちろん、この統計のような数字が確実なものではあるかどうかは分かりませんし、実際に遊び半分で起業をしているような人達の会社も入っているのかもしれませんが、ベンチャー企業を立ち上げた人達のその後を調べてみれば信憑性は高いといえます。

どのような大企業でも最初は数人から初めた会社が殆どです。

これが、どれだけ厳しい数字であるかは容易にわかると思いますけど、たしかに独立をして新規事業を立ち上げると、成功をすればアマゾンやGoogleのような世界的な大企業になるかもしれませんし、ソフトバンクのような企業になるかもしれません。

また、どのような大企業であっても、最初は数人から初めた小さな事業がその後に大きくなっているわけですし、何かの行動をしないと結果が出ないのも事実なんですけど、世の中そんなに甘い訳ではなくて、厳しい現実が待っているわけなのです。

Googleなどでも最初は1000万円位の資金調達ですら、創業メンバーが苦労して集めていた話は有名ですから、最初はどんなに才能がある人達でも苦労するのは同じだからといって、その後の伸びしろまで同じようになるわけではありません。

ただし、何もしないと始まりませんし、独立をしたいと考えると、それ以外に選択肢がなくなるのも当然なので、どうせ事業を起こすのであれば、1年後に残っている40％の企業の中に入れるような経営を最初からしていけば良いということになります。

独立をして事業を立ち上げるなら1人で出来る仕事がお勧め。

これまで、会社員として働いていた人が退職をして会社を立ち上げ、独立して事業を行うようになると、それまで経験したことがないマネージメントや、人材管理などをしないといけなくなることが多く、複数の人材が関わるようになるとコストもかかります。

会社にいた頃は、会社が組織として対応してくれていたことをすべて自分たちでやらないといけなくなりますし、それを誰かを雇って依頼をする場合は、コストをかけて依頼をしないといけなくなりますので、固定費がかかってしまうことになります。

慣れていない人がいきなり組織の管理をするとなると、想像以上に負担になってしまいますので、そんな負担をかけるのであれば、最初から1人で出来る仕事で独立をしたほうが圧倒的に良くて、余計な固定費や人間関係のトラブルで悩むこともありません。

1人で出来ない部分に関しては、信頼できる外注先に依頼をするとか、契約をして何かの製造や生産を依頼するとかすれば良いわけですから、あえて儲かってもないのに最初から全て自分たちでコストをかけて事業を興す必要もないわけですね。

会社が倒産する殆どの原因がコストに耐えられない場合です。

儲かっている会社であれば、計画倒産でもしない限り、1年以内に60％の会社が倒産する事はありえませんので、それらの独立から1年以内に潰れてしまうような会社は毎月のコストとが売上を上回ってしまい資金ショートを改善できない状態になっています。

売上が順調に増えている場合は、会社を倒産させる必要性はありませんが、売上が上がらないのにコストばかりが増大する場合は、会社として継続していくことが不可能になるため、殆どの場合で独立したベンチャー企業がそれに耐えられなくなります。

その原因になるのが、毎月の固定費であり、家賃もそれなりにするでしょうけど、一番のコスト増になる要因は人件費であることが多く、売上も発生していない頃から毎月それなりの人件費をかけていれば、倒産するのは時間のもないになります。

独立して起業をしても最初の1年間は給料がなしになることも多い。

会社を退職する前に、事業計画書を作り、それが実現できない内容であることも知らず、曖昧などんぶり勘定で月商500万円とか1000万円、これで続ければ年内には1億円の売上になるのだから、これくらいの固定費をかけてもかまわない・・・。

これらは全て実現できるかどうかも分からない事業計画であることも多くて、特に独立してお金もないし、実績もない場合は容易に売上が発生することもありませんので、それで殆どのベンチャー企業が1年以内に消えていく事を考えてみるとよく分かります。

とても単純な話であり、儲かるまでは兎に角コストをかけないこと、これだけでも最低限守っていれば、そうそう会社が倒産することもありませんので、だったら1人で出来る仕事を最初は選んで積極的に行い、出来ない部分は外注対応で良いわけです。

自分一人が何とか生活できるくらいの予算くらい、独立をする人なら最初に持っているでしょうし、1年間それでやってみて、成果がでなければ、それは才能がなかったと言った話ですから、最初の独立時には1人でやってみることがお勧めできます。

インターネットを上手く活用すれば1人で経営ができる時代なのです。

例えば、アパレル企業を立ち上げる場合でも、自社は1人社長でネットを使って販売をするようにしておき、アパレルの製造に関しては、取引先に発注をする形にしておけば、相当な売上が発生して発送できない状態にならない限り1人で構いません。

今は、インターネットがこれだけ普及している時代ですから、上手く活用すれば別に余計な人を雇ってトラブルになったり、固定費が発生したり、余計に効率が悪くなったりすることもなく、才能があれば結果を出せる時代です。

コストを削減するためにネットを最大限利用すれば、立ち上げ初期の頃は別に人を雇う必要性もありませんので、せっかく独立をして事業を立ち上げるわけですから、時代に合わせた経営をしていき、規模が大きくなれば人を雇う流れが最適です。