正社員としてしか働いたことがない人がフリーランスの報酬金額を知ると、自分もフリーランスとして働きたいと思う人が多くて、かつての私もそうだったんですけど、フリーランスの高い報酬金額は特に年齢が若い20代の人にとっては魅力的なものです。
ただ、20代で技術的な事や本業のみを見ていて結果を出している様な若い人は、それ以外のことを殆ど知らない人も少なくなくて、お恥ずかしながら私も実務最優先で営業的な話や税金とか見えない会社負担の事は全く知ることなく仕事をしていたものです。
その中の一つに交通費があり、都会では交通費も結構油断にならない金額になることが多くて私の場合は毎月の定期代が11000円くらいだった記憶があるんですけど、これも実は会社が全額負担してくれている為、普段であれば殆ど気になることがありません。
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フリーランスは交通費も全額負担になることをご存知ですか?
しかし、フリーランスになると、この交通費も全額自己負担になってしまいますので、意外に結構な負担になることを知らない若い正社員の人も多くて、交通費が30000円必要になるなら、その交通費も全額自己負担しないといけないのがフリーランスです。
フリーランスという働き方はIT系企業に圧倒的に多くて、報酬単価も高いため魅力的ではあるんですが、基本的に地方では仕事がなくて都会でないとフリーランスの仕事ができない現状がありますので、結局交通費は必須になる出費と思っておいて下さい。
交通費が高い人はフリーランスになると全額自己負担になりますので、あまりに交通費が掛かるような立地条件で生活をしているのであれば、早めに引っ越しをしておき交通費が安い場所を選んで生活環境をしておくのも一つの手段ですが単純でもありません。
交通費が高い方がメリットが出てくる場合もあるのがフリーランス。
フリーランスの場合は必ず自分で年末に確定申告をすることになりますから、その歳に交通費は全額経費にできることもあり、状況次第では交通費を高くしておいたほうが良いこともありますので、その辺りが確定申告をしない正社員と違うところです。
独立して最初の年はわからないことも多く、フリーランスの交通費が自腹なので高いと思っていたら、実は年度末の確定申告の際に全額経費で計上ができて、気持ばかり節税がになることもないわけでもないところがフリーランスの面白いところです。
正社員の場合は交通費が全額自己負担となると、ショックでストライキや反乱を起こしそうな人がいるかもしれませんけど、フリーランスの場合は、自分で確定申告をする性質上、必ずしも自己負担がデメリットになるわけでないのですからね。
極論ですけど、今年の税金が高いと思ったら、ツテがあれば香港などに移動をして現地の仕事をしても良くて、その際の交通費や宿泊費も本当に仕事で必要な経費であれば、その年の経費として税務署に認められますので、それで人脈を作る方法も使えます。
観光とか遊びの場合は当然経費としては認められません・・・。
フリーランスの欠点は国民健康保険の料金が最大値になること。
フリーランスをやっている友人たちも必ず声を揃えて怒りを顕にするのが、国民健康保険の保険料のすさまじい値段の高さであり、殆どの場合でフリーランスは保険料が最大値に達してしまいますので、これを皆さん不満に思っている訳です。
国民健康保険は保険税と呼ばれているくらい、事実上は税金のようなものですから、支払い義務がある以上は払わないといけないのは仕方がないのですけどフリーランスは仕事が忙しいことが殆どなので、病院に行く時間も取れない故に更に不満が高まります。
交通費と違って、こちらはどうにもならないですし、確定した金額を支払うしかないのですが、60万円、70万円以上の保険料を支払わないフリーランスになると、半端な金額であるなら正社員として働いていた方が良い人も出てくるのも当然です。
交通費は上手く使えば人脈や実績を作るための、メリットにすることも出来るんですが、保険料だけはどうにもならないので、会社負担が半分存在している正社員として働いたほうが良いかどうかをよく考えてからフリーランスの道を選びましょう。