一般的な企業とは異なり、IT系の企業の場合は自社のオフィス内で働くよりも外部の取引先企業に出向することが大変多い特殊な業界であり、正社員として転職をしたのに、その実態は派遣社員と全く変わらないことも多く、社員の顔を知らない事も普通です。
その為、プロジェクトによっては、長期間の出向状態になることもあり、転職をしてから一度も自社で働いたことなくて、帰社日のときだけ本社に戻って全体の打ち合わせをすることも普通ですので、一体何処の会社の社員なのかが分からなくなります。
そうやって外部の取引先の現場で長期間に渡って仕事をしていると、その会社のプロジェクト責任者から突然声をかけられることも多くて、その場合によくあるのが、いわゆるヘッドハンティングであり、弊社に転職をしないかと声をかけられるのです。
経験のない人なら驚くかもしれませんが、この業界はヘッドハンティングをするしないは日常的な話であり、特に驚くこともありませんけど、今の会社を退職して取引先に転職をすることに関して、抵抗感のある人も多いと思いますし、判断も迷うはずです。
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何故いきなり取引先がヘッドハンティングをしてくるのか?
取引先で働いていると、現場の責任者から別室に呼ばれて、そこでヘッドハンティング、いわゆる引き抜きの話をされることになるのですが、私の場合は現場の最高責任者と更にその上司の人が座っていて、単刀直入に当社に転職をしないかと言われました。
更には、私が当時所属していた会社とは契約を打ち切って、働きやすい環境を用意するし、待遇に関しても現在の待遇よりも良くなるので是非検討して欲しいといった感じの話をされましたので、回答が相当重要な判断になることもその場で理解できました。
取引先の会社がヘッドハンティングをしてくる理由については状況により変わってくるのでしょうけど、このまま会社全体と取引を続けるよりも、取引先の特定の人材を引き抜いて自社で正社員として採用したほうがメリットがあると判断しているわけですね。
ですから、会社全体としての取引は必要なくて、それまで現場の上司が見てきた仕事の内容や人間性を見て、この人なら任せられるとか、今の状況よりもよりよい環境が自社で構築できるということになりますから、会社の信用を個人が超えている状態です。
出向先での普段からの仕事ぶりと人間性は常に評価されている。
実際に出向先で働いていると、一応外部の人間にはなるのですが、セキュリティーカードも渡されますし、ある程度出向先の会社を自由に移動が出来ますし、福利厚生も正社員と同等に受けれて食事代と飲食代が完全無料で利用できるのがメリットです。
最近ではGoogleまでのカフェバー並の福利厚生はなくても、それに近い状態の福利厚生が行われている企業も増えてきていますし、あえて朝礼をしているようブラック企業で働くメリットも必要性もなくなっていますので、福利厚生はとても重要です。
出向先によって変わるのかもしれませんが、私の経験上、福利厚生が良い会社であるほど、出向先の現場の責任者が派遣されている取引先の会社の社員の行動や仕事ぶりを正確に分析把握していることが多くて環境が良いからこそ実現可能な対応になります。
ヘッドハンティングを何度も受けていると転職ランクが高くなる。
その為、普段から指示されていることだけをするのではなくて、出向して働いているのであれば、自社で仕事をする以上に周囲に気をつかないながら、真剣に働いておいたほうが良くて、その結果が、取引先からのヘッドハンティングの相談になる感じですね。
別に取引先から、毎回ヘッドハンティングの相談を受ける必要はありませんが、それを何度も経験している段階で、次第に自分の能力や実績の評価が高くなっているということですから、転職をする際の転職ランクが大幅に上昇している事になります。
ヘッドハンティングをされたことを実績に、転職エージェントに登録をしてより待遇がよくて、やり甲斐のある企業を探してみても良いですし、取引先に転職をしても良いですから、結果的に今後の人生で余裕ができることもありますので、ぜひご参考に。