IT系企業に転職を希望する人は鬱病を事前に理解する

30歳を過ぎても安定して転職先が沢山あったり、フリーランスの高単価案件がゴロゴロしているIT系企業に興味を持つ人も沢山いると思いますし、ここ最近のネット関連の進歩を見ていても、これから先も安泰出来る業界である事もよく分かります。

未来永続的にIT系の業界が安定して仕事があるかどうかについては分かりませんが、少なくとも今現在において言えば、他の業種よりも報酬が高くて仕事も安定しているし、40歳になっても転職先も困らない状況はすぐには変わらないかと思われます。

ただし、30歳、40歳を過ぎても仕事に困らない、転職に困らないIT系企業で働いている人というのは、それなりに仕事が出来る人になりますので、仕事ができない人がIT系企業に転職をしたら楽をして働けると思っていると、確実に早期退場になります。

この業界、実際に転職してみないと分からないことがあまりに多すぎて、私も20代の頃に異業種から転職をして初めて分かったことも沢山ありましたので、出来ればIT系企業の良いところだけを見て転職を決意している人がいるならよく理解して欲しいです。

 

 

目次

IT系の企業に転職をする前にうつ病の事を事前に理解します。

 

通常、転職をする前に鬱病についての仕組みや症状などを勉強する必要はないと思うかもしれませんが、IT系の業界はこのうつ病になる人の確率が他のどの業種よりも高くなっていますし、実際に何人もうつ病や体調不良で倒れていく姿を見てきました。

その為、うつ病に自分がならないためにも、うつ病の仕組みや症状などをある程度理解しておく必要があり、どうして人がうつ病になるのかをある程度知っている人であれば、IT系の業界に転職をして知らない間に自分がうつ病になることもありません。

これまで、何人もIT系の業界でうつ病になっていった人達を見てきましたが、その全てが根が真面目で責任感があり、年齢の若い当時の私と同世代の20代の人たちばかりでしたし、誰も自分から進んで鬱病になりたくてなった人など一人もいません。

なりたくもないし、まさか自分がうつ病になることはないだろうと思っていたら、いつの間にやらうつ病になっているのがIT系の業界ですから、だったら、事前にうつ病の仕組みや症状などを自分で分かる範囲で良いので勉強しておいたほうが絶対に良いです。

 

 

IT系の業界ではなぜうつ病になる人が圧倒的に多いのか?

 

実際に自分でIT系の業界で働いてみればわかりますが、大規模なプロジェクトに配属をされて、そこで最初は毎日定時で帰るような円満な状態が続いていく形になり、暫くするとちょっと定時では帰れなくなるプロジェクトが当たり前のようにあります。

そして、最終的には会社から帰れないくらいの炎上したプロジェクトになってしまい、いつ終わるか分からないエンドレスな状態でプロジェクトが進むことにより、相当なストレスが日々溜まることになるんですが、大抵はこの状態がうつ病最大のリスクです。

いつ終わるかわからない炎上したプロジェクトに関わっていると、人間関係も最悪な状態になり、根が真面目な若い世代に人ほど何とかしないといけないと必死になるのですが、当然上流工程は上司がやっているので、自分で出来ることに限界があります。

しかしですね、その上流工程が大問題になっているから、炎上しているわけであり、書類も設計書もないままで、プロジェクトの問題解決をしないといけない実装担当の若い世代の人は、ここで体験したことがない強烈なストレスに晒される事になります。

 

 

一度でもメンタルの限界を超えてしまうともう元には戻らない。

 

IT系業界で色々なプロジェクトに関わってきましたけど、この重大な問題が発生しているのに自分では解決できない状態が長期間において継続してしまうと、人間の耐えれるメンタル的な耐久力などアッサリと砕け散ってしまうことになります。

その後は、炎上しているプロジェクト自体がご破産になるか、何とか表向きだけでも稼働している状態になるのかになるんですけど、既にメンタルの限界を超えてしまっている人の場合は、メンタルがもとに戻ることなく、そのままうつ病との戦いになります。

IT系企業でうつ病の発生率が多い要因は他にもありますので、すべてを書くことは出来ませんから、IT系企業に転職する前にはうつ病について、ある程度の知識を持ち、万が一の際のトラブルを避ける知識を持って、良い会社に転職をしていきます。

IT系企業でも転職先を間違えなければ、うつ病とは無縁の優良企業もありますから、転職をする際には特に転職先の企業や経営者について可能な限り調べておく必要がありますので、転職サイトを使って調べてみるのもよいかとは思います。