就職や転職をする際に注意しないといけないことは沢山あるんですけど、その中でも月給に含まれている基本給の割合を確認することが重要であることは前回の内容でご説明していますが、それでもブラック企業は更に斜め上を行く事があります。
また、基本給の割合にしても、ボーナスを全く支払う気がないブラック企業の場合、月給の中の基本給の割合がどれだけ大きくても意味がありませんので、最初からそのような企業に転職しないように最新の注意を払っておく必要があります。
ブラック企業でなくてもボーナスは出ない場合もたしかにあります。
ただし、年棒制でそれなりの金額を約束されていて、例えば年収1200万円を分割して毎月100万円単位で支払うような企業の場合、後は業績によるスライド式のプラスアルファのインセンティブが出る状態なので、その場合はボーナスがない場合もあります。
まあ、ブラック企業が年収(ベース年俸)1200万円補償で、更に業績によってスライド式のインセンティブ報酬の設定をするわけがありませんから、一般的なブラック企業は大抵、月給40万円可能!と言った感じで、大々的にアピールしています。
基本給がある程度高めに設定されているので安心していたら・・・。
求人を出していた企業では月給30万円と提示されていたので、気になって内訳を書くにすると、基本給が25万円で職能手当が5万円だったため、これなら信用できる企業だと思って転職を決意して、その後に面接に合格して無事に入社することになります。
その後、入社した月から残業が発生してしまい、今月は38時間くらいの残業をしていたので、ある程度の残業手当がついているな?と思って、疲れながらも少し期待をして月末を待っていると、給与明細が管理部の女性によって運ばれてきます。
そして、入社早々から結構な残業をして疲れたけど、それで給与が増えるのであればいいし、もう既に残業代を計算してあたらしいスーツを買ってしまった・・・、そう思いながら給与明細を開いてみると、なんと総支給額は30万円のままです。
残業を38時間もしたのに、何故残業手当が一円も出ないのか?
一体何が起こっているのか?、分からないまま唖然として管理部の女性に確認すると、笑顔で振り向かれて、ウチは残業時間40時間分は基本給に含まれているので、38時間だと出ないんですよ・・、就業規則に書いてますよーー、とあっさりと言われます。
この時点で、顔面蒼白になりしまった・・・と思うんですけど、時は既に遅しで、就業規則にも40時間分の残業手当が含まれていることははっきりと書かれていますから、今更どうにもならないんですけど、まさか残業代が基本給に含まれていることは・・・。
このような、まさかな状態になるのがブラック企業ですし、そのセンスは一般常識の斜め上を行っているため、その時になってみないと分からないことも多いですから、月給の内訳の基本給の割合を確認しただけではダメなのです。
更に、その基本給に残業代が含まれているのかも事前に確認しないと信用ができない状態になっていますから、転職をする際には色々と知っておかないといけないことが山積みになっていると思って下さい。
ブラック企業は斜め上をいく能力は大変高いのです。