カリスマ美容師になりたい｜OLや会社員から転職は出来るのか？

テレビや雑誌などで、カリスマ美容師として大々的に宣伝されている、有名なタレントなどとも深い付き合いのある美容師たちの活躍を見ていれば、自分もああいったカリスマ美容師になりたいと思う人も少なくありませんし、流行の第一線で活躍をしている見た目の華やかな世界に注目してしまうのも当然の話しです。

そして、自分もカリスマ美容師として活躍するために転職をしたいと考えている人も少なからずいらっしゃるようなのですが、実際に未経験の状態からOLや会社員からカリスマ美容師に転職することは可能なのでしょうか？

この答えを出す前に、カリスマ美容師とは一体どのような職業なのかを知る必要があります。

カリスマ美容師とは一体どのような職業なのか？

最初に、カリスマ美容師に転職をしたい人がいる場合、このカリスマ美容師とは一体どのような職業であり、どのような人のことを指すのかを理解する必要があり、これが分からないまま先に進んでしまった場合は、殆どの場合で良い結果になることはありません。

このカリスマ美容師と言うのは、単純にTVなどのメディアがそう表現しているだけであり、その実態は単に美容院を経営しているオーナー兼美容師のことであり、カリスマ美容師といった職業があるわけではありません。

いわゆるメディアが作ったイメージのようなものなのです。

ですから、カリスマ美容師になりたい場合は、最終的には自分の美容室を立ち上げて、そこでオーナー兼美容師として最前線で仕事をし、更にはその美容院が大規模な店舗を構えて売上も相当な金額を上げている状態にすれば、それが事実上のカリスマ美容師そのものになります。

後は、成功している美容院、美容師として、カリスマ性があるからそうなっていると言った企画番組の中で、メディアやTVの取材があるかどうかの問題になりますね。

OLや会社員からカリスマ美容師になることは出来るのか？

現在、OL、会社員として働いている方が、カリスマ美容師に転職ができるのか？、といった話になった場合、絶対に不可能ではありませんが、現実的には大変難しい話であり、単に美容院で働くだけではなくて、経営もしないといけないこと、美容院の維持には相当な資金が必要になること等、見た目ではわからない問題が沢山あります。

更に、美容師としても第一線で活躍できる技術と才能、お客さんを楽しませるための才能も必要になるため、下手をすればキャバクラやホストクラブでナンバーワンになるくらいの話術も必要になりますので、殆どの人はカリスマ美容師なることなく、美容系の業界から去ることになることを憶えておいたほうが無難です。

美容院で美容師として働くのは本当に大変なことを知らない人が多い。

カリスマ美容師以前に、美容院で美容師として働きたい場合、通常は美容系の専門学校などに通って、朝から晩まで勉強をしたり専門技術を身につけなければならないため、いきなり未経験で美容院に転職できるわけではありません。

あたり前ですが、ハサミやカミソリなどをお客様の顔に当てるわけですから、万が一の失敗は許されませんし、指定されたカットが出来ない、髪の毛を痛めてしまうなどの失敗をした場合は取り返しがつかなくなります。

美容師の業界は報酬も極端に低いため、最初のうちはそれだけでは生活が出来ないことも普通にありますし、労働時間もとても長くて、毎日帰ったら寝るだけと言った状況になることも当たり前の世界です。

また、シャンプーやリンスを何度もすることにより、手が異常にあれてしまって病院に行かないといけないのにお金がないから行けない状態になるのも日常であり、更に怖いのは50万円前後のハサミをマスターから購入させられるなどもよくある話です。

美容院のマスターによってはありえない要求をしてくるのも覚悟。

マスターの子供の送迎を毎日させられたり、マスターのご両親の世話をしないといけないとか、江戸時代の丁稚奉公のようなこともしないといけない美容院もありますから、大抵の人がそれらに我慢できず、自分のイメージとも異なる此の業界に失望して、志半ばでいなくなってしまいます。

それを踏まえて、簡単な業界ではないこと、アニメーターのように最初は労働時間が極端に長いのに報酬が異常に少ない事、普通の企業で働いていると信じられないような事が当たり前のように発生することを理解してから、転職を検討して下さい。

あと、カリスマ美容師と呼ばれている大きな美容院でも、実際の経営状態は火の車であることがあり、お金持ちと知られているマスターが、実は資金繰りで相当苦労している人も実際に見てきています。