転職をしてフリーランスを目指す人が知るべき炎上の事実

IT系企業に転職を希望する人が将来的に関心をもつことになることが多いフリーランスとして、この業界で働く仕事の進め方については、実際に私自身も20代の頃には見た目上の高額な報酬のことを知り、フリーランスに強い関心を持ったものでした。

何しろ、同じプロジェクトで働いていてもフリーランスの人の待遇は相当高い報酬を得ていることを知ることになり、親切なフリーランスの人が色々と待遇面のことなどを説明してくれていましたので、正社員よりもフリーランスに関心を持つのが当然ですね。

ただ、フリーランスには実際にやってみないと分からない問題も色々とあり、国民健康保険の請求で死にそうになるとか、病院に行く暇もないのに毎回高額な保険料を請求されているとか、税金の高さや経費に使える金額の少なさなど色々と問題はあります。

しかし、それ以上にフリーランスをやる上で、特にIT系企業でフリーランスとして働く際には、注意しておかないといけないことや正社員とは根本的に異なるトラブルなどもありますので、炎上している案件に関わった場合の問題についてご説明します。

 

 

IT系企業の現場では炎上しないプロジェクトは存在しない。

 

IT系企業特有の問題と言えば、プロジェクトが炎上してしまい、デスマーチと呼ばれる状態になり、毎日残業で自宅に帰宅するのが終電になってしまい、それが長期間において継続することにより、精神的や肉体的なトラブルが発生することが大変有名です。

私自身も、色々なシステム開発の現場を見てきていますが、全く炎上すること無く毎日定時で仕事場から帰宅できたような案件は皆無であり、最初の頃は毎日定時で皆さん円満であっても、末期になると凄まじいトラブルが発生して険悪ムード一色になります。

大抵はこのような状態になり、いつの間にやら責任者は体調不良でいなくなってしまい、引き継ぎでやってきた新しい担当者も仕事についてこれずに、管理者が事実上不在の状態で現場が設計やら実装やらを全てこなさなくいけなくなるのがよくある話。

IT系企業に転職をすると、確かに大抵の場合は収入が高くなりますし、30歳を過ぎるまでこの業界で働けるメンタルの強い人であれば、35歳、40歳を過ぎても全然仕事に困ることはないでしょうから安定するのでしょうけど、大抵の人は退場していきます。

 

 

フリーランスは炎上した案件から抜けるのが大変難しい。

 

炎上して手がつけれなくなったプロジェクトに携わっていると、いつまでたっても身長が進まないですし、エンドユーザーと責任者は毎日トラブルになっているしで、プロジェクトに関わる立場としては、こんな現場を早く脱出したいと考えるのが普通です。

その場合は会社に正社員として勤めている場合でしたら、もうこの現場は限界なので耐えれないと判断して、それを会社に相談すれば、よほどのブラック企業でもない限りは適切な対応をしてくれて、代わりの先輩社員が変わってくれることも普通にあります。

個人の単価の問題もありますので、単価が同じ位の人材でしか交代は出来ないのですが、それでも会社組織で正社員として炎上している現場で働いている場合は会社が責任を持って何とか対応してくれますので、やはり会社の後ろ盾は大変強い物があります。

これがフリーランスになると、一応は斡旋している会社とエンドユーザーとの契約になっていて、結構多重派遣状態になっていることも少なくないんですけど、現場が炎上をしていたり、トラブルになっていた場合でも自己責任で対応しないといけません。

この点が正社員として働く人、フリーランスとして働く人の違いであり、両方共私は経験していますけど、フリーランスとして派遣された現場が大炎上している状態は、もはや手がつけれませんし、正社員時代の様な気軽に話せる同僚もいません・・・。

フリーランスでは炎上しようがトラブルになろうが、全て自分で判断しての対応になりますから、これが出来ない人はフリーランスで働くよりも正社員として働いておいた方が、目に見えないトラブルを回避する保険になることを知っておいて下さい。

フリーランスは炎上した案件から抜けるのも大変難しいので、タフな精神力と体力が必要になることもあり、現場の尻拭いや火消し作業に毎日深夜まで対応しないといけないこともありますので、正直言って単価が100万円を超えていてもどうかと思います。