先輩が派遣社員から経営者になり摂取する側になった経緯

IT系の派遣会社で働いていた先輩がいて、最初は現場に出向してから開発の仕事を普通にしていたらしいのですが、根っからの技術者ではなくて商売人系の先輩だったので、ある日派遣会社が本来の報酬から相当な金額を抜いている事を知ることになります。

派遣されて派遣先の現場で働いたことのある人ならご存知だと思いますが、現場で働いていくうちに次第に現場の正社員や責任者と親しくなって、その内その会社の飲み会等に参加することになりますのでその席で責任者から色々な話がされることがあります。

その中でも、派遣社員として働いている人であれば、出向している現場の責任者から派遣会社が絶対に教えてくれない、派遣先の会社が毎月支払う金額を教えてくれることがあるのですが、これを聞くと殆どの人がその金額の高さに絶句することになります。

 

 

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先輩が派遣社員から経営者になり摂取する側になった経緯。

 

現場の社員では、派遣会社に支払う金額を知らない場合も多いのですが、現場の責任者であれば必ず予算管理も行っていますので、自分が管理しているプロジェクトで働いている正社員やフリーランス、派遣社員に支払っている金額を必ず把握しているのです。

通常は派遣社員の人に詳しい金額を簡単には教えてくれませんので、現場で仕事が出来る派遣であることを認められた上で、人間性や人柄によりこの人なら信用できると思われると、飲み会の席などでどれ位の金額を支払っているのかを知ることになります。

IT系の派遣の場合、派遣先が100万円を毎月支払ったとしたら派遣社員には25万円位しか支払わないことも多くて、驚くべきに70%以上の金額を派遣会社がピンはねをしていることを知り、先輩はだったら自分も同じことした方が良いだろうと考えました。

 

 

あいつらがやっているんだったら俺でも出来ると起業をした先輩。

 

その先輩は20代の時に派遣会社の摂取の仕組みを知り、こんな簡単な事をして稼げるのだったら、自分も派遣会社を立ち上げたほうが摂取する側になるので、起業をしようと決意してから、派遣社員として働いていた際に知り合った人と会社を立ち上げます。

あいつら(派遣会社の事)がやっているのなら、俺でも出来るだろうとの判断で、派遣会社を止めてから自分たちで資金を集めて法人を立ち上げるのですが、これは先輩が技術者系ではなくて元々自分で商売をやっていた商売人だったことも関係しています。

普通の派遣社員は、給料が安いな?、生活が苦しいな?、こんな感じで現場働くことや給料のこと位しか頭にはいらないのでしょうけど、先輩の場合は視野が広くて、なんで俺たちはこんなに摂取されているんだ?、あいつら楽に稼ぎ過ぎだろうと考えました。

 

 

摂取する側になった先輩は月収200万円の社長になりました。

 

派遣で仕事を行う業種の中でも、IT系は大変エンド企業が支払う単価が高い傾向にありますし、その金額の70%以上をピンはねできて市場も大きくて、人を斡旋すればするほど利益を出すことが出来る派遣会社は本当に儲かるらしくて、需要があるようです。

先輩はその後、派遣社員としてピンはねをされながら毎月20万円位で働いた頃の10倍前後の収入を得るようになり、毎月200万円という報酬を得るようになったのですが、IT系の派遣は人を斡旋すればするほど儲かりますので、利益率も大変良いようです。

派遣社員として働いた際に、摂取されていることを知り、その商売の仕組を自分で理解してみれば、これくらいなら自分でもできると判断して起業をした先輩の行動力は大変高いと思いますけど、摂取されていることを知らずに働いている人は奴隷と同じです。

派遣社員は絶対に稼げない働き方になりますので、一部良心的な派遣会社があり、それ程摂取を行わずに50%位は派遣社員に報酬を還元してくれる場合もあるかもしれませんが、大抵は人売商売は儲かりますし、相手が仕組みを知らないなら好都合なのです。