ブラック企業にでも入社しない限り、他の業界と比較して給与待遇も良くて、福利厚生も良く、更には30歳以降の転職や独立にも大変役に立つのがIT系の業界での実務経験であり、この業界で働いていた一定以上の実績はどの業界に転職をしても通用します。
同じ年齢でもIT系の業界で10年間働いた人と、工場で10年間働いた人ではその期間に得た実績に相当な差が出てきますし、その頃には年齢も30代40代になっているので、転職がスムーズに出来る人と、中々転職が出来ない人の両極端に別れる事になります。
当然ですが、工場で派遣社員として働いていた人は、30代を過ぎると中々転職先がありませんし、独立して職人として通用するレベルの特殊な技術も持ち合わせておらず、出来ることはマニュアル通りに働くだけですからこれでは転職先がないのは当然です。
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IT系の業界と工場や製造業で働いた人の差が出る10年後の転職事情。
工場で働いていて、何か特殊な技術を持っている人であれば、私の周辺にもいますけど皆さん20代か30代前半で独立して自分で事業を営んでいて、経営は決してうまい人達ばかりではありませんが、卓越した技術を持っているので仕事は沢山あります。
工場や製造業の現場で働いていて、別に特殊な技術も持ち合わせておらず、現場で指示されている仕事を淡々とこなすだけで5年10年と働いてきた人であれば、たしかに現場の仕事はスムーズにできるのですが、それは実際には転職時には役に立ちません。
その点、同い年でもIT系の業界で働いていた人であれば、10年間もこの業界で働いているとそれなりのプロジェクトの管理をする側で働いていることも普通であり、転職時にはその実績が色々な業界で役に立ちますので、引く手あまたになっている状態です。
10年後に社会が必要とする技術や経験を身につける仕事を選ぶ。
誰しも最初は初心者であり経験もない訳ですから、何処で働いてもそれほどの差が出るわけではありませんが、5年、10年も経過すると大きな差が発生することになりますので、将来のことを考えると10年後に社会が必要とする技術を身につけた方が良いです。
実際に5年間、10年間働いて将来の年収アップに繋がったり、将来の転職が有利になるのは、社会が必要としている技術や経験を持っている人材のみであり、現時点で転職サイトを確認しても、IT系の業界で身につけた実績と言うのは転職時に本当に有利です。
工場で10年間働いていても、その経験が転職時に役に立って30代、40代で転職が必要になった際に有利になる状況があるかと言えば、そのようなものは殆どなくて、転職の際にまた0からの再出発になり、年収も大幅に下がってしまう等は普通にあります。
工場や製造業で働いているのであれば独立や転職も常に考えておく。
基本的に大手企業の工場でもいつ閉鎖や移転をするか分からない時代になっていて、工場閉鎖時には現地で採用されている派遣労働者などは一斉に仕事がなくなりますので、その際には転職先を探さないといけなくなるのですが、簡単には見つかりません。
それとは引換にIT系の業界で働いていた人であれば、万が一会社が倒産をしたとしても、それに見合った技術と経験があれば別に焦る必要もなく失業保険を満額もらっておき、後は自分で起業をしたりフリーランスとして働いたり、転職をしたりも出来ます。
もちろんIT系でただ長年働いていただけでは、そのメリットを活かすことは出来ませんが、どれだけ頑張っても将来の成果に結びつきにくい製造業や工場での労働を長期間行っているのであれば、一度、転職や起業独立も考えておいたほうが良さそうです。
工場や製造業で働く場合、職人的な仕事が好きなのであれば将来独立をして自分で事業経営をしていけばよいだけなのですが、それに見合った技術がなければ独立をするのが大変難しい業界なので実は20代なら体力勝負のIT系への転職を検討するのはありです。