正社員からフリーランスになる人の場合、色々と注意しないといけないことがあるのですけど、その中でも取引先を常に複数確保しておくことはとても重要であり、これは、フリーランスというのは普段から人脈をとても重要視しておかないといけないことを意味します。
何故、フリーランスが取引先を複数確保しておく必要があるのかと言えば、フリーランスの場合、見た目上の単価が高くて自分で好きな取引先を選んで好きな仕事ができると思われがちですが、そのようなフリーランスはごく一部の出来る人だけになります。
興味のない仕事はしないし、単価の高い仕事しかしないフリーランスは本当に仕事ができる人しかそのような仕事の受注は出来ませんから、フリーランス=自由な仕事と言った価値観を持つべきではありません。
目次
フリーランスと言っても取引先は固定である人が多い。
多くのフリーランスは、特定の企業から依頼を受けたり仲介を受けた状態で、事実上あ、下請け企業のような条件で自分で請求金額も決めれないまま、言われるままに働いている人も少なくなく、このタイプのフリーランスは常に取引先がほぼ固定です。
別に取引先が固定なのはそれ自体が安定している証拠なので良いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、常に同じ取引先から依頼を受けているフリーランスの場合、大抵が下請けのような状態であり自分で営業する能力があまりない事がよくあります。
黙っていても、今の案件がクローズすると、新しい現場の案件を取引先が用意されてくれるなどで、実際の正社員が次の現場を指示されるような感じで、契約上はフリーランスでも取引先にスケジュール管理をされているフリーランスの人は意外に多いのです。
この場合、何が問題なのかと言えば、取引先が固定で、自分で仕事を営業するわけでもなくて、常に依頼先から指定されている仕事を正社員のようにこなすフリーランスというのは、完全にその依頼元に依存している状態になっていることが多いことです。
複数の取引先を常に確保していて仕事を選べる状況かを確認。
取引先が固定の場合、何が問題なのかと言えば、その取引先が業績が傾いたり倒産をしたり、取引担当者が変わってしまった場合など、その影響で仕事の依頼がその後は来なくなったり、段階的に支払金額が下がってくるようなことがよくあるからです。
何しろ、自分で営業はできないし、営業をする必要もない状態が長期間続いていると、実質フリーランスといっても正社員と殆ど同じで自分で営業をしてより高い単価の仕事を受注すると言ったいちばん大切な要件をすっかり忘れてしまう事になります。
その場合、新しい仕事を探そうにしても、年齢的な問題が発生していたり、自分で仕事を探せるような能力もなくなってしまっていることが多くて、当然失業保険も出ない訳ですから、次の仕事を探すまでは貯金で生活をしないといけなくなります。
もしものときに備えてもそうなんですけど、フリーランスというのは、自分でやり甲斐のある高単価の仕事を探すこともフリーランスの重要な仕事であり、それを置き去りにして、安定した企業から決められた金額で仕事を受けるであれば正社員と変わらないことに気がついたほうが良いかもしれません。
フリーランスに独立した後から出来ることとは?
現状、固定の取引先から決められた金額をもらって、その後の仕事の受注も全て取引先に依存している完全下請け型のフリーランスの場合、そうなっているのは仕方がないので、その状況から自分で営業をして取引先を開拓していく事をしていく事になります。
これまでの人脈に頼って、食事に誘い、雑談をしながら仕事の話をしても良いですし、自分でブログやサイトを立ち上げて、そこでアピールをしても良いですし、何でも良いので行動をしていかないといつまでたっても、状況は変わりません。
黙っていて、フリーランスとして単価が高く、自分で請求金額を決定できる案件が次から次から転がり込んでくることはありませんので、それが出来ていないフリーランスであるなら、先はないと思って、出来るフリーランスになる努力が必要です。