正社員からフリーランスに転職した人が後悔する理由

最近、良く聞かれる言葉の中に、フリーランスといった言葉があり、これは特定の企業に雇われて正社員として指示を受けて働くのではなく、自分で直接クライアントから依頼を受けて、その依頼を請負いながらこなしていく仕事のスタイルのことを指します。

その為、嫌な仕事であれば受ける必要性もなく、自分のやりたい仕事を選部ことが出来ると言ったメリットがあるうえに、中抜き業者が入っていない契約の場合は、単価も高くなる傾向にありますので、見た目上は大変魅力的な仕事のスタイルになります。

実力がないフリーランスの場合は、仕事を選別できませんので、嫌な仕事、単価の安い仕事であってもそれを引き受けないといけないことがありますから、完全実力主義の世界だと思っておくと分かりやすいですね。

同じような仕事をしても正社員よりフリーランスの方が報酬が高い。

例えば、同じような仕事をしている正社員とフリーランスを比較すると、必ずフリーランスのほうが報酬が高くなっており、その業種や個人の実績によって単価は変わってきますが、フリーランスで実力のある人の単価は驚く程、高い場合があります。

ですから、フリーランスと言った仕事の受け方や、その収入金額を知った正社員の人は、大抵は自分もフリーランスになりたいと思うようになり、同じ仕事をしても全然報酬が違うこの生き方について疑問を感じてくることになるのです。

正社員をやっているよりもフリーランスのほうが素晴らしいとなる訳ですね。

しかし、そのような良い部分を一部だけ見てしまっていては、フリーランスの実態の殆どを見ていないことになり、それによりフリーランスに憧れて早々と会社を退職をしてしまった場合、後々、大変困る状況になる人が後を絶ちません。

結局また、元の会社に頭を下げて戻ったり、更に待遇が悪い会社に転職をするなどの事例もあります。

では、なぜ、正社員からフリーランスなった人たちが後悔をするのでしょうか？

フリーランスは全て自己責任で行うことを知らない人が多い。

通常の会社に雇われている正社員の場合、会社から指示を受けた仕事を行う訳ですが、フリーランスの場合はそのような仕事だけではなくて、すべてを自分で行うことになり、フリーランスの一部しか見ていない人は気が付かない人が多いのです。

例えば、何か依頼先とトラブルがあれば、会社が責任を持って対応してくれるが正社員になるのですけど、フリーランスの場合は、全てを自分で対応して契約から請求、トラブルが発生した場合の対応など、見えていない部分の仕事も重要になってきます。

また、税金や社会保険料、年金の支払いについても、フリーランスの場合は法人か個人事業主かで若干変わってくるのですが、それらも全て自分で行うことになりますし、仕事が終わった際には、次の案件を自分で探さないといけません。

会社の看板をなくした際に本当の実力が問われることになるのです。

フリーランスの場合、その仕事が終われば自動的に次の仕事を用意してくれるような環境ではありませんから、いわゆる仕事を受けるための高い営業力が必要とされるのですが、正社員からフリーランスになろうとしている人はこの営業力がない人が多いのです。

その為、最初は何とかフリーランスになったものの、断続して自分で仕事を受けることが出来ず、会社にいた頃、それを気にせず仕事ができたのは、会社の信用で成り立っていたことを知り、会社の看板をなくしてしまった後は、自分自身の信用で勝負しないといけないことを知ることになります。

フリーランスと言うのは、本業の能力が高いことはもちろんのこと、それ以外の営業力も高くないといけませんし、人と話す能力も必要になることから、単純に現場の仕事だけでやっていれば良い訳でありませんので、それを判断できるかどうかになります。

結局、フリーランスになって成功している人は、そう言った全体を見極めることが出来て、かつ適正な実力を持っている人であり、それに自分が該当していないと判断できたのであれば、フリーランスに転職するのはそれが備わってからの方がより安定しますので、日々、本業以外の営業力も学んでいきましょう。