専門学校生は要らない｜企業セミナーで業界の真実を知る

多くの会社が広めの会場に集まり、そこで新卒向け、転職者向けなどのジャンルに合わせて、一斉に集団面接や企業説明会、資料配布などを行い、企業もより良い人材の確保をするため、訪問している就職、転職希望者もより良い企業に入社するため、多くの人がその場所に集まります。

恐らく、誰でも一度はそのような場所に出向いた事があるのではないかと思いますが、かなり大掛かりな施設を貸し切って行われることもあり、就職ができないような社会背景もある為、人気の企業にはそれは多くの行列ができているものです。

そして、その行列に並んで暫くの間待ち続けて、やっと企業の担当者と話ができると思い、履歴書を提出すると、「ああ、うちはね、専門学校生はいらないから」こんな感じで、冷たく門前払いしている現場を間近で見たことがあります。

大学卒以上と求人票に書かれていないのに門前払い？

その企業の求人票には、大学卒とは書かれていないため、当然、専門学校卒業の学歴の人が並んでいるのでしょうし、仕事の内容にも学歴ではなくて実務実績が重要視されるような業種ですから、なぜ、専門学校生だけ門前払いするのか気になりました。

それで、この企業の担当者の人に直接話を聞き、何故？、専門学校生、専門学校卒の人材であれば、話すらせずに門前払いをするのかを確認することになったわけです。

その理由については、あっさりと答えてくれて、以前、専門学校卒業の人材を採用したのは良かったのですが、あまりに勤務態度が悪すぎて、仕事ができないだけならともかく、他の社員の迷惑なることもあり、それが原因になって専門学校卒業は取らないとのことでした。

ただ、それならば、大学卒以上の求人にすれば良いと思うのですが、これはクリエイティブな企業なので、実績や才能によっては、高校卒業の人であっても採用する場合がある為、あえて学歴の欄は大学卒に設定していないとのことでした。

やたら、この企業の担当者からは嫌われてしまっている専門学校生、専門学校卒の転職者ですが、そんなに素行に問題がある人が多いのでしょうか？

実際に専門学校には本気で学ぼうとしている人が少ないのが現状です。

一部の、入学審査が大変厳しいデザイン系の専門学校などは、殆ど美大と同等扱いかそれ以上の扱いになっていることも多いのですが、一般的な専門学校というのは、正直言ってお金さえ払えば誰でも入学できるような会社であることが殆どになります。

入学した理由は、大学には進学できないけど働きたくないとか、別に興味が無いけど入ってみたとか、一部、真剣にその分野の勉強をしたいと思って専門学校に入学した人からみれば、ちょっと信じられない状態であることもよくあります。

その為、早々に退学をする生徒も沢山いて、1年後には10人位退学をしていたなども普通にありますから、やはり誰でも入学できる学校というのは、それなりの人材が集まってくるものであり、真剣に専門知識を学ぶ場合は大学に進学したほうが無難です。

ですから、一部に、暴走族並みに素行が悪い生徒なども専門学校にはいるわけなので、そういった勉強もせずに卒業まで遊んでいたような卒業生を偶然採用してしまった企業からすれば、専門学校＝信用出来ないとなるのも仕方がないかもしれません。

専門知識を学ぶのであれば、出来れば有名な大学に進学する事がお勧めであり、専門学校に進学をするのであれば、パンフレットなどにだまされないようにして、本当に専門知識を学びたい生徒が集まる学校を選んでおいたほうが良いといえます。