出向状態で常に仕事をしているIT系企業なら転職すべき

IT系の企業へ転職を検討している人の多くが、最初は正社員として気になる求人を見つけて書類選考に応募をし転職をしていく事になるのですが、IT系の企業に転職が成功した数年後には殆どの人がフリーランスの事を知り、その報酬の高さに興味を持ちます。

実際に私もこのパターンで異業種からIT系の企業に転職をしていくことになった訳ですが、普通のIT系の業界を知らない人はフリーランスの事も知りませんので、IT系と言えば正社員として転職をして働くイメージしか無いかもしれませんが、幅は広いのです。

IT系の会社で正社員として働いている場合も、実際には正社員というよりも派遣社員として働く状況のほうが多いことがあり、これがどのような状況なのかと言えば、IT土方と言った言葉がありますが、正に建設業界と同じ状況がIT系でも発生しています。

知らない人が見ればIT系と言えばGoogleのオフィスのような環境で自由に働けて、会社内にあるビュッフェでいつでも好きな時に食事が出来て、自由奔放な環境で働けると思っているかもしれませんが、大抵の日本のIT系企業はそうではないのですね・・・。

 

 

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歪な下請構造がピラミッド型に構築されているのが日本のIT系企業。

 

IT系企業と言っても普通はシステム開発会社のことを指しますので、IT系に転職と言えばシステム開発会社になる訳なんですけど、日本のシステム開発会社の多くがエンドユーザーから元請けが仕事を受けて、そのまま下請けに流して孫請けに流していきます。

その為、中小のIT系企業というのは、大半は自社開発を行う体力と資金、人材がありませんから下請けや孫請けとしての仕事しか出来ないIT系企業に転職をしてしまうと、かなり安い給料で一年中外部に出向をしている状態で仕事をしないといけなくなります。

 

 

Googleのような社員の事を考えてくれる会社は日本には少ない。

 

Googleのように自社開発で優秀な社員を高待遇で集めて、出来る限りの働きやすい環境で仕事を提供している会社は大手外資系企業ならそれほど珍しくはありませんが、日本の中小IT系企業の場合は、それとは違って下請け構造で常に仕事を受注しています。

経営者が経営能力がなく、営業能力もないので元請けから安く買い叩かれてしまい、そのしわ寄せが社員に押し寄せてくるのは仕方がないのかもしれませんが、そのような会社に転職をしてしまった場合は、急いで将来を考えて行動をしないといけません。

 

 

年中出向して仕事をしているIT系企業なら転職を検討するべき。

 

出向をして仕事をすることと自社内で仕事をすることの、どちらにもメリットとデメリットがありますからどちらが絶対に良いという訳ではないのですが、問題はその出向をしている際にどのような状態で仕事をしているかになりますのでそこがポイントです。

フリーランスとして働いていてそれで取引先に出向をして働いているのでしたら、特に問題はないのですが正社員として働いていて、それで一年中取引先に出向をして働かないといけない時点で、その会社は営業力が弱くて経営者に問題があると考えます。

 

 

常に出向先で働いている会社にいても給料が上がることはありません。

 

別に派遣会社であればそれでも問題はないのでしょうけど、普通にIT系の会社を名乗っていて、それで自社開発の案件が全くない状態で、常に外部に出向をして働かないと行けない時点で、下請けとして利益のない条件で常に会社に仕事が入っている状態です。

これの何が問題なのかと言えば、エンドユーザーから直接案件を受けることが出来ず、必ず下請け孫請けとして会社が仕事を受けている状態になりますからその結果、その会社で頑張って働いていても給料が上がることはなく残業時間のみが増えていくのです。

会社が創業初期であり、まだ上手く経営や営業が回っていない状態なら分かるのですが、経営者の才能によりそれ以上、高単価の仕事をエンドユーザーから受けれない会社で頑張って働いていても、残業時間が増えるばかりですから正に転職が最適なのです。